(昭20中④)同級会(2017.10.19)報告


 去る平成29年10月19日、琵琶湖ホテルで同級会の集いをした。今年で卒業以来72年になる。今回の出席者は17名で、年毎に減ってゆくのが寂しいが、もうみんな米寿を過ぎた齢であるからやむを得ない。定刻、記念写真撮影のあと懇親会となる。司会の三輪滋夫君からこの一年間の物故者5名の披露のあと黙祷を捧げご冥福を祈った。次いで世話人代表の杲馨君が挨拶されたが、その中で、来年即ち平成30年が創立百二十周年になるので種々の記念事業が行われる。ついては、その行事の主旨の伝達と募金活動への協力を同窓会事務局のほうから依頼された旨披露された。同窓会の関係の方は既に活動中で、会報「JUNGIDO]に概要の記事があるとのことである。続いて3つのテーブルでの会食、懇談に移ったが、参会者は顔を合わせると思いは膳中でのあの時代にタイムスリップする。通学していた昭和16年からの4年間は正味の戦中での特殊な環境でもあり、話に花を咲かせていた。各地区小集団毎での登校、戦闘帽にゲートル着用で鋲打ちの編上げ靴、奉安殿遙拝、木造校舎、学期毎の試験順の張り出し発表とそれで変わる席順や名物の先生達、体操、教練、武道の先生達の巣であった生徒監、銃器庫、運動部での上級生の厳しい指導や、学外では安土の中ノ湖干拓の土木作業で泊りがけの集団生活、農家への稲刈り援農奉仕、草津の競馬場にあった陸軍の物資の整理作業等々。いつまでも語られる話題である。会の半ばでは上田和夫君のシャンソン歌唱と、その前座に垣見のクロマチックハーモニカ演奏があり、終わりにはみんなで琵琶湖周航の歌、並びに膳中校歌を斉唱した。部屋のガラス越しに小雨で霞んでいる湖面を小舟がゆったり渡っていた。お互いに健康に留意して再会を楽しみたいと伝えあって散会した。

(垣見 昇)