膳所高校校長挨拶

 

滋賀県立膳所高等学校 校長    冨江 宏

令和3年4月1日付で膳所高等学校第28代校長として着任いたしました冨江宏と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
膳所高等学校同窓会の皆様には、平素より本校の教育活動の推進に、物心両面から温かいご支援をいただいておりますことに厚くお礼申しあげます。
私は昭和56年(1981年)膳所高第29回卒業で、教員としても平成5年(1993年)から平成21年(2009年)まで16年間にわたり奉職しておりました。私事ながら、母も大津東高校時代の卒業生であり、息子も同窓会の末席に名を連ねさせていただいておりますことなどもあり、膳所高校には日頃から浅からぬ縁を感じておりまして、このたびその校長を拝命し、大変光栄に存じております。同時に、伝統ある本校の名を汚さぬよう、さらに充実発展させていかなければならない重責に身の引き締まる思いがしております。
今年度の本校は、少子化に伴いクラス数が減り、1年生9クラス(普通科8、理数科1)、2年生10クラス(普通科9、理数科1)、3年生11クラス(普通科10、理数科1)の計30クラス、生徒数約1200名となっております。
平成18年度(2006年度)から3期15年間にわたり文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクールの指定を受けており、本年度から4期目として再指定を受けるとともに、科学技術人材育成重点枠にも再指定されました。本校の研究活動の実績は、全国の指定校の中でも、とりわけ高く評価されています。学校設定教科「探究」での活動に加え、京都大学や滋賀医科大学との高大連携事業、科学英語講座、国際科学オリンピックへの参加、イギリスでの海外研修などの取り組みにより、探究心にあふれグローバルな視野を持つ人材の育成に努めています。
班活動の状況につきましては、総務部、報道部、体育部、文化部の4部、39班に分かれ、多彩な活動を展開しています。昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、インターハイが中止になり、全国高等学校総合文化祭もウェブでの開催になるなど、最後の大会を目指して練習を積み重ねてきた3年生にとっては大変残念な状況になってしまいました。今年度も4月時点では新型コロナウイルス感染症の終息は未だ見通せない状況ですが、一日も早く生徒が思う存分班活動に打ち込めるような状況になってほしいと願っております。なお、今年は近畿高等学校総合文化祭が11月に滋賀県で開催されることになっており、本校からもそれぞれの文化班から多くの生徒が出場する予定です。 
本校では、時代の流れを先取りして、授業改善やICT活用に取り組み、高大接続改革にも対応していきたいと考えています。まず、創立120周年の際に設置いただいたプロジェクタ型電子黒板の活用を進めながら、生徒の思考力や表現力を一層高める授業を進めて参ります。
今後とも、膳所高校のさらなる発展のために尽力して参りますので、同窓会の皆様方には、母校の教育振興のため、変わらぬお力添えを賜わりますようお願い申しあげますとともに、膳所高等学校同窓会のますますのご発展と皆様のご活躍を祈念申し上げご挨拶とさせていただきます。