報告(昭50膳)45周年記念同窓会(2022.4.2)


同窓会の様子

※45周年同窓会記はこちらからお読みになれます

卒業45周年記念同窓会開催に際して

まさか、同窓会を延期することになるなんて思いもしませんでした。2020年の初頭から世界中で新型コロナウイルスによる感染が拡がり、日本も例外ではなく、国中がパニック状態になっていましたね。

2020年は、私たちが昭和50年に母校を卒業して45年目を迎える記念すべき年でした。2017年初夏に開催した〈還暦同窓会〉以来3年ぶりの同窓会になると、実行委員会幹事一同、期待に胸を膨らませワクワクしながら、これまでの周年同窓会の参加者数を大きく越える同窓生を集めようと張り切っていました。

ところが今回のこのパンデミック。全国的に〈緊急事態宣言〉や〈まん延防止等重点措置(まん防)〉が発出され、卒業後初めて同窓会を延期することになり、翌年もコロナ禍は収まらず、秋に予定した同窓会も再び延期を余儀なくされました。

しかし、この年からワクチン接種が開始され、また秋から次第に感染者の数が減少に向かっていった。このことにより、「このまま推移すれば春には同窓会を開催することができる」と幹事会において判断し、再度計画を立て、案内状を作成し同窓生に送付したのです。

けれども、年が明けると思いもよらぬオミクロン株の拡がり。猛烈な勢いで感染者が増加し、各地で〈まん防〉が再発出される中、3月中旬に幹事会を開きました。私たちの代の実行委員会は、実行委員長以下33人の幹事で構成されていて、幹事ひとりひとりから同窓会開催に対する忌憚のない考えや意見を聴きました。

「私たちはすでにワクチンを接種しており、しっかりとコロナ対策を行ってぜひ開催したい」「これだけコロナが拡がっている中で開催するのはリスクが大きすぎる。再度延期すべきだ」「やりたい気持ちがあるがこの状況で本当にできるのかわからない、正直迷っている」など、様々な意見が出されました。開催を憂慮する声は決して小さくありませんでしたね。

そして議論の最後に、白川正大実行委員長が、「みんなの考えはよくわかった。『参加する』と返事をもらった同窓生が恩師を含め90人もいる。我々は一期一会の場を作るのが役割であり、その気持ちを大切にしたい。4月2日は予定通り同窓会を開催しよう。ただし二次会と翌日の旅行は中止する。琵琶湖ホテル側としっかり話し合って万全のコロナ対策を進めていく。それでもし、感染者が出てクラスターが発生したなら、俺が責任を取る。」と発言し、この一言で開催が決まったのです。

また、この幹事会にはホテルの担当者が出席し、開催当日のコロナ禍への対応に関する細かな説明を受けた後、幹事間の白熱したやり取りを一部始終聴いて頂きました。

それ以降、同窓会の成功に向けて幹事が一丸となって協力していきましたね。

同窓会の企画に対しては細心の注意を払い、またホテルには幾度となく足を運び、会場の設営やテーブルの配置、食事メニューなどの協議だけでなく、行政の指導内容や今年に入って開催された婚礼披露宴や各種会合の在り方などにも耳を傾け、徹底したコロナリスクへの防止や対策を推し進めていきました。

このようにして、2年越しとなる同窓会を開催したのです。その2週間後、各幹事に参加者が感染したという連絡があったか否かを確認し、併せてホテルにも問い合わせをしました。参加者の中で一人たりとも感染者が出ず、ここで初めて我が「膳所高校昭和50年卒業生・卒業45周年記念同窓会」の開催が無事成功したことを確信した次第です。

同窓会の内容については、企画担当幹事の木野(藤井)智子さんが、別途「同窓会記」として詳しく執筆しているのでぜひご覧になってください。

コロナウイルスは死滅することなく変異を繰り返し、また温暖化などの気候変動により新たなウイルスが出現してくるなど、人類とウイルスとの闘いはこれからも続くと言われます。

同窓会を行う上で、これまで考えもしなかったリスク管理や安全・安心の確保、強いリーダーシップや幹事間のひたむきなコミュニケーションといったものが、これからの同窓会を開催するために必要となっていくのでしょう。

このようなことを思い知らされた2年間でした。

文責:代表幹事・姜〔カン(旧名・姜山)〕永根

※45周年同窓会記はこちらからお読みになれます