令和6年4月1日付で膳所高等学校第29代校長として着任いたしました嬉野公人と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
膳所高等学校同窓会の皆様には、平素より本校の教育活動の推進に、物心両面から温かいご支援をいただいておりますことに厚くお礼申しあげます。
私は本校に昭和62年(1987年)4月から新任の社会科教員として赴任し、平成7年(1995年)3月までの8年間、初任者の社会科教員として奉職しておりました。本校の先生方や生徒に教員として育てていただいたと考えております。本来ならば、昨年度末に60歳定年を県教育委員会事務局で迎えるはずのところでしたが、定年延長と特例任用制度により、ご縁のありました本校に再び勤めさせていただくことになり、大変うれしく、また光栄に存じております。同時に、伝統ある本校の名を汚さぬよう、さらに充実発展させていかなければならない重責に身の引き締まる思いがしております。
本校は、少子化の影響もあり、現在3学年とも9クラス(普通科8、理数科1)の計27クラス、生徒数1065名となっております。
平成18年度(2006年度)から4期18年間にわたり文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクールの指定を受けております。本校の研究活動の実績は、全国の指定校の中でも、とりわけ高く評価されています。学校設定教科「探究」での活動に加え、これまで京都大学や滋賀医科大学との高大連携事業、科学英語講座、国際科学オリンピックへの参加、イギリスでの海外研修などの取り組んでまいりました。
こうした取組を踏まえ、本校は、県教育委員会からスクールミッションにおいて、「国内外の第一線で活躍するリーダーを数多く輩出してきた学校として、県内はもとより日本および世界のよりよい未来の創造に貢献できるリーダーを育成する学校」と位置づけられており、探究心にあふれグローバルな視野を持つ人材の育成に努めております。
班活動の状況につきましては、総務部、報道部、体育部、文化部の4部、35班に分かれ、多彩な活動を展開しています。昨年度、各種全国大会には空手道、山岳、卓球、馬術、ボート、ヨット、陸上競技、テニス、バドミントン、フィギュアスケート、フェンシング、合唱、かるた、書道、物理地学、弁論、美術、放送、化学の各班が出場しました。また近畿大会には、剣道、水泳、テニス、馬術、ボート、ヨット、陸上競技、バドミントン、卓球、空手、合唱、書道、吹奏楽、物理地学、弁論、放送の各班が出場しています。
なお、同窓会からは全国・近畿大会出場班に対しまして激励金をいただいております。御支援を心から感謝申しあげます。
また、ご承知の通り、一昨年度の入学生から、それぞれの生徒が一人一台のタブレット端末を持って学習するようになっております。この購入費用につきまして、同窓会から貸付金をご用意くださり、今年度も生徒への支援に当てさせていただいておりますこと、大変ありがたく思っております。
今後とも、膳所高等学校のさらなる発展のために尽力して参りますので、同窓会の皆様方には、母校の教育振興のため、変わらぬお力添えを賜わりますようお願い申しあげますとともに、膳所高等学校同窓会のますますのご発展と皆様のご活躍を祈念申し上げご挨拶とさせていただきます。