膳所高校校長挨拶

滋賀県立膳所高等学校  校長 横井 正弘

  膳所高等学校同窓会の皆様には、平素より本校の発展のため、そして生徒の成長のために、物心両面から温かい御支援をいただいておりますことに、厚く御礼申し上げます。私は、令和7年4月1日付で膳所高等学校第30代校長を拝命いたしました横井正弘と申します。本校の歴史と伝統の重みを実感しつつ、学校運営の重責を果たしてまいりますので、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
     着任して今感じますのは、創立127年目を迎えた本校の歴史や伝統の力です。同窓会をはじめ父母教師の会、地域の皆様など学校を支える力が幅広く確立されている一方で、変化を遂げながらも脈々と受け継がれた学校行事や文化もあり、これからもその精神を大切に受け継ぎながら発展していかなければならないと心新たにしています。もう一つは教育環境のすばらしさです。校内の恵まれた施設の数々、京阪膳所本町駅間近という好立地にありながらも落ち着いた住宅街での学習環境は、理想的な学びの学園にふさわしいと言えます。これら有形無形の財産を活かしながら、生徒にしっかりとした進路実現を果たす力をつけてまいりたいと考えています。
    さて、本校は、現在3学年とも9クラス(普通科8、理数科1)の計27クラス、生徒数1074名となっています。子ども世代の人口減少が進む中、クラス数は減りましたが、教育方針の文武両道の実践をし、着実に成果を上げております。
    平成18年度(2006年度)に文部科学省からスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)の指定を受けました。以後、4期19年にわたる本校の研究活動は、全国の指定校の中でも、とりわけ高く評価されています。学校設定教科「探究」での活動に加え、京都大学や滋賀医科大学との高大連携事業、科学英語講座、国際科学オリンピックへの参加、イギリスやシンガポールでの海外研修などに取り組んでまいりました。
     こうした取組を踏まえ、本校は、県教育委員会からスクールミッションにおいて、「国内外の第一線で活躍するリーダーを数多く輩出してきた学校として、県内はもとより日本および世界のよりよい未来の創造に貢献できるリーダーを育成する学校」と位置づけられており、探究心にあふれグローバルな視野を持つ人材の育成に努めております。
     班活動につきましては、総務部、報道部、体育部、文化部の4部、35班に分かれ、多彩な活動を展開しています。昨年度、各種全国大会には空手道、山岳、ボート、ヨット、フィギュアスケート、スキー、合唱、かるた、書道、物理地学、弁論、放送、写真の各班が出場しました。また、それ以外にも、数学オリンピック、SSH生徒研究発表会、日本地球惑星科学連合高校生ポスターセッションなどにも出場しました。
    子どもたちの可能性は無限大に拡がっています。その可能性を最大限に引き出し、生涯を通して幸せに生き抜く力を育むために教職員が思いを一つにして全力で努めて参る覚悟です。どうか卒業生の皆様からも絶大なる御支援のほどよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、膳所高等学校同窓会のますますの御発展と、同窓生の皆様の御健勝、御多幸をお祈り申し上げ、御挨拶とさせていただきます。