7月5日、戸定会本部から百原新名誉会長及び齋藤京子会長をお招きし、魚沼地域において新潟県支部会を開催しました。齋藤会長からは「3つのT」に向けた取り組みについてのおはなし、また百原先生からは「魚沼丘陵」についての研究紹介をしていただきました。多忙の中、参加をいただきありがとうございました。
今回は、昨年11月の、森山勉氏(園芸・育種研平元卒)のユリについての講演を受け、計画されたもので、堀之内地区の「山喜農園」のユリ試験栽培圃の視察と近くの「月岡公園」のユリの見学を行いました。
また、午後からは浦佐地区に移動し、奥只見レクリェーション都市公園「八色の森公園」内において総会・視察・懇親会などを行ないました。 視察したどちらの施設もよく栽培・維持管理されており、見ごたえのある視察研修になりました。
総会では新潟県の新支部長に、午前中に説明・解説してくださった森山勉氏が選任されました。平成元年卒の県支部長に代わります。新しい感覚で会発展のために、今後ともよろしくお願いします。
盛りだくさんの内容の会になりましたが、朝早くから多くの方の参加で、盛り上げていただき、懇親を深めていただきました。ありがとうございました。
(以下は、写真・補足・参加者の感想などです。)

◎山喜農園について
様々な種類のユリの試験栽培を行っており、ハウス内は色彩、一重、八重咲などたくさんの品種が丁度見ごろを迎えていました。並んで咲いている様子は圧巻で、それは素晴らしいものでした。森山氏の説明によると、近年は小型で華やかなものが主流で、さらには八重咲きのものが人気とのことでした。また、横や斜め上から見ることが多く、上向きに咲く花が選ばれて品種改良されてきたということです。新品種を作るには15-30年もかかるそうで、ユリ栽培のご苦労と奥深さも感じました。
◎八色の森公園について
八海山を望める圧巻の風景を取り込んだ、八色の森公園(15.3ha)については、建設の生い立ちや設計の考え方などを長澤裕子氏(環緑昭53)から資料により説明を受けました。現在は、6地区全体(58.02ha)を3社グループによる公園指定管理(県発注1契約1.24億円)により維持・管理されているとのことでした。
この公園の施設でもあるブドウ園(栽培)は、魚沼の豪雪地帯にあり、ぶどうは生垣仕立てにより栽培されていました。開業以来の豪雪地ならではの栽培法の工夫とその苦労話をお聞きました。一方でこの雪を活用した雪室での貯蔵・熟成についても研修させていただきました。どちらの公園施設も管理の行き届いており、素晴らしい公園を見学・視察できました。
◎母校のキャンパス管理作業について
二葉会による春・秋のキャンパス管理作業に、2人の当県支部会員もボランティアとして参加させていただいています。 園芸学部の看板でもある素晴らしいキャンパスの管理作業について、年2回のこの種の活動では、手伝いできることにも限度があると思われます。管理・復元などの骨格にあたる管理作業については、キャンパスの生い立ちを理解し、ノウハウを持った卒業生(業者)もおられますので、指定管理などの方法により作業にあたっていただければと思います。
(報告者:前新潟県支部長 齋藤健治(造昭50))