東雲会について
東雲(しののめ)会は、千葉大学園芸学部の卒業生(OB)を核として、研究者、農林水産省関係者、生産者、農業団体、食品企業、学生などをメンバーとしています。年に1回程度の講演会を開催し、農と食と環境をめぐる戦略的課題について議論と交流を深めることを目的としています。 参加者は、特定の研究室や学科、あるいはOBに限定されることなく、地域のリーダー、研究者、企業、団体の方々にもご参加いただいております。これにより、相互のネットワークを強め、特に次世代の若手の育成につなげることを期待しています。
第6回東雲会の開催
東雲会は10数年前に設立され、その後活動を再開し、2025年3月22日に千葉大学松戸キャンパスの戸定ヶ丘ホールにて第6回を開催しました。会場には約50名の方々にご参加いただきました。 また、研究会終了後には生協食堂2階にて懇親会が開催され、例年約40名の方々が参加し、交流を深めています。
研究会の内容
千葉大学のOB会が主催する東雲会は、単なる話題提供の場というだけでなく、会員相互の研修の場としても位置づけられています。パワーポイントを用いた報告と、各分野の専門家によるコメントを交えながら、参加者全員で議論を深める形式をとっています。 今回の研究会では、以下の報告とコメントが行われました。
- 情勢報告: 萩原 英樹 氏(農林水産省 輸出・国際局 参事官) 「国際農業交渉における主な論点」 (コメント:古田 恭子 氏(外務省))
- 報告1: 稲垣 照哉 氏(全国農業会議所 専務理事) 「農地制度の変遷と今後の農地等の利活用の課題について」 (コメント:斎藤 修 氏(千葉大学 名誉教授))
- 報告2: 越智 隆嗣 氏(築地産業株式会社 代表取締役社長) 「野菜ビジネスの新展開と築地産業の戦略」 (コメント:佐藤 和憲 氏(東京農業大学 客員教授))
- 報告3 (若手報告): 徳田 祐子 氏(農林水産省 経営局 就農・女性課) 「農業における女性の活躍推進に向けて」 (コメント:斎藤 京子 氏(戸定会 会長))
今後の期待
千葉大学の卒業生は、卒業後、他の大学と比較すると同窓生同士のつながりや母校への帰属意識が薄れやすい、といった声を聞くこともあります。東雲会が、世代や分野を超えた自由な交流の場として、より多くの皆様にご活用いただけるようになることを心より期待しております。
報告担当者:斎藤 修(千葉大学 名誉教授)
第6回東雲会