「大きな節目を迎えて」
日頃より同窓会活動に対し、温かいご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、昨年度は同窓会創立100周年という大きな節目を迎え、記念事業として「光風会館」の大規模修繕をはじめ、各種整備や部活動応援の横断幕設置台の常設などを実施いたしました。これらの事業は、同窓会の特別行事積立金を活用することで実現したものであり、永年にわたり積み立ててこられた諸先輩方のご尽力に深く感謝申し上げます。また、10月には学校の文化行事と合同で、豊川市文化会館にて「100周年記念式典」を開催いたしました。当日は、全校生徒、同窓会役員、各学年代表の皆様が参加され、学校より同窓会の発展に寄与された同窓生の方々へ感謝状が贈呈されました。併せて行われた脳科学者・茂木健一郎氏による記念講演会では、アドリブ満載の内容で会場が大いに盛り上がりました。
さらに本年度は、記念事業の締めくくりとして、10年ぶりに同窓生名簿が発刊されます。すでに名簿業者より、掲載内容や変更事項についての確認作業を終えておりますが、名簿発刊にあたり、十分なご案内ができず、昨今の社会情勢も相まって、多くの同窓生の皆様にご不安をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。名簿の刷新は、同窓会活動にとって必要不可欠であると位置付けておりますが、同時に多大な費用も伴います。今回の発刊に際しては、多くの同窓生の皆様のご理解とご賛同をいただき、何とか実現の運びとなりましたこと、重ねて御礼申し上げます。今後の名簿発刊に関しては、その必要性や方法について慎重に検討してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
また、本年5月には同窓会総会ならびに懇親会を無事に開催することができました。現在の形式(卒業15年・30年・40年・50年目の回生が当番)で実施されるようになってから45年が経過し、これまで多くの同窓生の皆様が久しぶりに再会を果たす貴重な機会として盛会に開催されてきました。しかし近年、特に若い世代の参加が減少傾向にあり、継続が危ぶまれる状況となっております。同窓会に対する考え方にも世代間のギャップが見られ、会場設営や運営を担う当番回生のご負担も大きくなっているようです。このような現状を鑑みると、約半世紀続いた現行の運営体制を含め、今こそ同窓会の在り方を抜本的に見直す時期に来ているのかもしれません。
次の100年に向け、同窓会活動を末永く継続していくためにも、「不易流行」の精神をもって柔軟に対応していくことが求められていると考えております。つきましては、執行部として改善策を検討してまいりますので、皆様からもぜひホームページ等を通じて、忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸甚に存じます。
今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和7年6月 愛知県立国府高等学校同窓会会長 宮地 良和(高34回生)