会長挨拶

会長挨拶

第10代 同窓会長 今井博明
第10代同窓会長  今井博明(76期生)

御挨拶

母校 福山中・高等学校は、令和元年6月16日、福山リーデンローズでの約1500名の参加をいただき、厳粛で盛大な創立120周年記念式典を催し、次の50年に向け新たな一歩を踏み出しました。

母校の長い歴史は、在校した3年間の先輩・後輩との繋がりが続く縦軸と、同学年の繋がりによる横軸とが交差しながら続いています。例えるなら、縦軸・横軸の交差が幹となり、学年の枝葉が伸びている一本の樹のようなものです。

120年前に植えられた小さな苗木も、先人達の努力のおかげで、太く大きな樹になってきました。縦軸だけでも、横軸だけでも樹は大きくなりません。地域社会の皆様から水や光などの恩恵を受け,期待に応えられる学校になることができたのです。

そうした120年の歴史に思いをはせた時、先人一人ひとりを通して母校の歴史をたどるとともに、今後、同窓会活動を更に充実、発展させていくためには、会員名簿の定期的な発行は必要不可欠なものと考え、5年毎の発刊をしている次第です。同窓会活動の根幹をなすものとして「会名簿の発行」は切っても切れないものです。同学年だけの横の繋がりだけではなく、過去・現在・未来と続く縦の繋がりも大切にしていただきたいと願っています。

一方、現在では、個人情報保護の観点も必要であり、名簿発行に慎重な声も聞かれます。そうした声にも耳を傾けながら、このことについて、幹事会でも多くの時間を費やして議論してきました。現時点では、会員名簿の定期的な発行を継続していくこととしております。なにとぞ、ご理解のほど、よろしくお願いします。

新しい一歩を踏み出した矢先、令和元年12月からの新型コロナウィルスの感染拡大は、パンデミックの様相を呈しており、令和2年4月には、全国に緊急事態宣言も出される事態となりました。地元福山市はもとより、全国的に、経済活動・教育活動をはじめ、あらゆる活動がダメージを受けており、同窓生の中にも、危機に直面している方もいらっしゃるかもしれません。コロナだけではなく、近年、未曽有の自然災害等も続いております。心よりお見舞い申し上げます。

家が流され全てを失いながらも、「現在新たな地で生きていることを同期は元より先輩、後輩にも知らせたい」そんな時に名簿の必要性を感じてくださった先輩もおられると聞いております。こういう状況だからこそ、同窓会の象徴ともいうべき会員名簿を座右に備え置き、会員相互の絆を深め、母校に対する思いを深めていただければ幸甚です。

令和2年は、5年毎の会員名簿発刊の年にあたります。同時に会員に「より分かりやすく、より情報を身近に感じてもらえる」ように、この度ホームページのリニューアルを致しました。今後HP上において新しい情報発信、コミュニティの場をこれまで以上に提供していきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和2年9月