在校生の活躍を見学――若竹会が学校の協力を得て、卒業生向け「富士祭ツアー」開催

 中高一貫校になった新しい「富士」を知りたい、というOB/OGの声にこたえ、若竹会は13日、富士祭のイベントや展示を見学する「富士祭ツアー」を開催した。落合惠子副会長が参加者11人を先導、管弦学部のアンサンブルコンサート、茶道部のお茶会を楽しんだ後、剣道場での「リズム薙刀」、体育館での男子バスケ部の招待試合、美術部の展示、1年生の八ヶ岳自然探究教室の発表を見学した。ツアー開始前には、上野勝敏校長から中高一貫校になった富士高校の現状を伺い、ツアー終了後も上野校長と懇談した。

(在校生と先生の富士祭プログラムには、須知正度・若竹会会長のメッセージカードを挟み込み、今回のツアーについて事前告知した。若竹会について説明するパンフも作成、受付や休憩室として利用した「教材室」で配布した)

(斬新なパンフレット)

(須知・若竹会会長のメッセージカード)

 ツアーは上野校長をはじめ、先生方や在校生の全面的な協力を得て実現した。
 参加者は富士高校12回卒6人、27回卒2人、8回卒、18回卒、23回卒各1人の計11人。27回卒の落合副会長が先導し、同・相川がカメラマンを務めた。
 朝9時半に校長室に集合。上野校長から、中高一貫校になった富士高校の現状を伺った。

(わかりやすくいまの「富士」について説明される上野校長)

 上野校長は、富士高校が中高一貫校になったことの基本的な部分から説明された。
 「都立高校には中高一貫校が10校ありますが、2つのパターンに分かれています。5校が中等教育学校といって中学校でしか生徒を募集しません。中学で原則として4クラス160名を毎年中学で募集し、6年間教育します。三鷹、小石川は中等教育学校です」「残りの5校は中高一貫教育校と言われていまして、中学校と高校は形の上では分かれています。原則として中学校で3クラス120名を募集して、高校では2クラス60名を追加募集します。この形をとっているのが富士高校です。本校は都立富士高等学校及び、都立富士高等学校附属中学校という二つの学校という形にはなっていますが、原則として中学校に入った生徒はそのまま高校に進学します。先生も中学と高校を兼務しています」「なぜ、富士高校が中高一貫校になったかといえば、6年間かけて伝統ある学校で教育することがプラスになるという考え方であると聞いています。本校は英語教育と自主的な探究という二つの柱で人材を育成していこうとしています」「教員は朝早くから夜まで、がんばって、子供たちを育てています」。

 印象的だったのは、上野校長が「富士の生徒は愛校心が強い」と指摘したこと。「子供たちは富士が大好きだと言うんです。卒業の時はどの高校でも泣いたりするのですが、中学一、二年、あるいは高校から入ったばかりの生徒が『大好き』というのはほかの高校ではあまりないと感じました。これが伝統なのでしょうか」「同窓会のお力を借りて、こうした良き伝統は守っていきたいです」。

 校長先生のお話を伺った後、多目的室で、管弦楽部のアンサンブルコンサートを聴いた。

(アンサンブルコンサートが開かれた多目的室ではツアーの卒業生のために席を確保していただいた)

(メンバーが次々替わって曲を演奏)

(それぞれのユニット名がユニーク)

(一生懸命さが伝わってきた)

 続いて、茶室で、茶道部の高校生たちのお点前を楽しんだ。

(まず菓子を配る)

(懐紙に富士の校章。「捨てられない」と参加者)

(見事なお点前)

(温かいおもてなしにすっかり満足した様子のツアー参加者たち)

 お茶を楽しんだ後は、体育館、剣道場へ移動。

(以前の富士高校とは体育館や校舎の配置が全く違うので、参加者は、その違いを楽しんでいた)

(薙刀部のリズム薙刀を2階から見学)

(体育館ではバスケットボール部の試合を観戦)

(「高校生は元気」とその動きに圧倒されるツアー参加者たち)

 校舎に戻り、展示を見学。

(校舎と体育館との間の通路は珍しく、左右の光景に目が行く)

(美術部)

(上野校長からはエレベーターがあると案内されていたが、70歳を超える大先輩たちは階段で移動)

(1年生の「八ヶ岳自然探究教室)

(可愛らしい中学生の一生懸命のパフォーマンスに拍手)

 見学を終えて、校長室に戻って懇談。

(ツアー前は表情の硬かったツアー参加者も打ち解けた雰囲気に)

 ツアー参加者の皆様、上野校長、ありがとうございました。m(__)m

(高校27回卒・相川浩之)