母校・都立富士高校は、東京府立第五高等女学校の創立(大正9年、1920年)から数え、2020年の東京オリンピック開催の年に、100周年という大きな節目を迎えます。

 昭和20年4月の空襲による第五高女の焼失、新宿(現歌舞伎町)から中野区への学校移転、男女共学化、附属中学校の新設等、大正・昭和・平成・令和の4つの時代にわたる母校の長い歴史と良き伝統を振り返り、学校の形が変化した中にあっても受け継がれてきた、母校や生徒、卒業生が共有する「DNA」をしっかりと確認することが、100周年の大きな意義であると考えます。

 若竹会では、そうした意義を踏まえ「創立100周年記念事業」を行うこととし、平成29年度から会員の皆様のご理解を得て募金を開始、次の100年に向けて会員の皆様によるご寄付をもとに基金を形成し、母校の歴史を顕彰するとともに、現役の生徒の皆様を支援してまいりたいと考えております。

 若竹会は、同窓会として同窓生の絆を深めるとともに、母校を支援することを目的として存在しています。創立100周年を契機として、若竹会の目的事業を確実に推進できるよう、会の執行体制を従来以上に強化する必要があります。若竹会も母校同様、これからの新たな100年に向けて更に継続的に発展していけるよう、組織体制の充実にも努めてまいりたいと思います。今後、若竹会の財政基盤の見直し・検討や、業務運営の担い手人材の確保など、従来からの大きな課題に対しても、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

 現在、母校の野村公郎校長先生をはじめ、教員の皆様方には、学校業務が大変お忙しい中、同窓会「若竹会」に対する深いご理解と大きなご支援をいただき、大変心強く、心より感謝を申し上げる次第です。

 若竹会による「創立100周年記念事業募金」に対し会員の皆様の献身的なご協力をいただき、若竹会の大きな存在感を改めて再認識するところです。若竹会は一部の会員のための組織ではありません。1人1人の会員の皆様の思いをつなげる場として、今後も関心をお寄せいただきますようお願いします。

 今後とも若竹会及び創立100周年記念事業に対する絶大なご支援・ご協力・ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

高校27回卒 横山 雅之