博士前期課程(修士 2年間)のスケジュール例
1年次前期:必須科目等の履修を行いながら、実践および学位論文テーマを深める。夏休みに文献検討(Scoping Reviewの方法論を用いた文献検索・分析)を集中的に行う。
1年次後期:必須科目等の履修と平行して研究計画書の作成・倫理審査委員会への申請準備

2年次前期:選択科目等の履修と平行し、学位論文の研究を進める。学内倫理審査通過(必要に応じてデータ収集機関等での倫理申請)→データ収集開始、夏季休業期前にデータ収集終了
2年次後期:分析・論文執筆、年内に副査より指導を受ける、1月に審査会、2月修正後に本論文提出、2月末から3月第1週に論文発表会

博士3年間のスケジュール例
1年次前期:研究に関する必須科目等の履修を行いながら、研究テーマを深める。夏休みに文献検討(Scoping Reviewの方法論を用いた文献検索・分析)を集中的に行う。
1年次後期:研究計画書の作成・発表・倫理審査委員会への申請

2年次前期:学内倫理審査通過(必要に応じてデータ収集機関等での倫理申請)→データ収集開始
2年次後期:データ収集終了→分析開始(質的研究の場合、データ収集と同時並行の場合もある)

3年次前期:論文執筆 夏休みに追加の文献検討(文献検討部分のUp-to-date
3年次後期:副査による事前審査(11月まで)→論文提出・プレゼン準備(12月)→本審査(1-2月)→修正論文提出・発表会


博士後期課程 在学生からのメッセージ

菅野由美子さん (神戸女子大学小児看護学 講師;兵庫県立大学看護学部卒 同大博士前期課程修了)
 

 私が博士後期課程に進学して一番印象に残っていることは、看護の実践を学問へとつなぐ大切さと、奥深さを再確認したことです。博士課程では、先生方や仲間とディスカッションする中で新たな発見や違う見方に気づく経験をし、研究を通して看護実践を探求するプロセスや研究的視点を指導いただく中で、私が知りたいと思っていたことが「わかる楽しさ」やそれを「人に伝える」ことの大切さを実感しています。私もまだまだ学習の途中ですが、看護の実践を“つなぐ”こと、私たちにできる一歩を一緒に踏み出してみませんか。

 

博士後期課程 修了生からのメッセージ

2021年度修了 三宅一代さん (兵庫県立大学看護学部小児看護学 特別研究員)
 

 博士論文テーマ:地震に対する重度障がい児の心身の反応と家族や多職種と共に生活適応に向かうプロセスに関する質的記述的研究:12事例の家族と多職種への訪問調査より

 私が博士後期課程に挑もうと思ったきっかけは、大学教員として、私に奥行きがなければ学生の学びを支えられないと思ったからです。本学での学びは、ただ単に緻密な研究計画をたて、研究を遂行し、論文にまとめるというゴールに向かうだけだはありません。このプロセスで、様々な背景を持つ同級生や先生方と共に、今まで知りえた現象を更なる学びへと落とし込み、「分かる楽しさ」と「分かる苦しさ」を同時に味わいました。
 私は、教員と学生、看護師と学生、学生のみと様々な学びの立場を経験をしました。これから挑もうとする方々に言えることは、博士課程での学びは、時間があればいいのではなく、先を見通して自らに時間を有限のものとして与える、という事だと思います。その見通しを指導教員と共に明確にし、歩むことが最短で、最大の効果を生むことにつながると思います。