※社会人学生の場合は1年次・2年次前期に座学の必須科目等を履修、2年・3年で実習科目の履修をします。実習は週2-3日/週で、対象者の方のご都合により、実習日を固定する事が難しい場合もあります。社会人学生としての公務と平行しての履修は時間的に難しいため、実習期間は学業に専念できるようにしてください。
 
専門看護師コース2年間のスケジュール例
1年次前期:必須科目等の履修を行いながら、実践および学位論文テーマを深める。夏休みに文献検討(Scoping Reviewの方法論を用いた文献検索・分析)を集中的に行う。
 
1年次後期:必須科目等の履修と平行して専門科目の演習と週2日程度の実習年明けごろから研究計画書の作成・倫理審査委員会への申請準備
 
2年次前期:実習と平行して学位論文の研究を進める。学内倫理審査通過(必要に応じてデータ収集機関等での倫理申請)→データ収集開始、夏季休業期間にデータ収集終了
 
2年次後期:分析・論文執筆、年内に副査より指導を受ける、1月に審査会、2月修正後に本論文提出、2月末から3月第1週に論文発表会
 
CNSとして活動する修了生からのメッセージ

修士12期生 金子恵美さん(国立病院機構福岡病院)

 外来に所属して専門看護師の活動をしています。小児アレルギーを中心とした外来なので乳幼児期から治療を続けながら成長している子ども達に出会うことが多いです。そのため、子どもの病気体験や理解をみながら病気や治療についての説明をしたり、治療や管理に関する技術を身につけるための練習をしています。そして、子どもの気持ちを尊重できるように子どもと家族、医療者、学校(園)と話し合いを重ねながら連携や調整を図っています。また、病棟と外来が円滑につながるように小児病棟のラウンドをしています。病棟では子ども達の苦痛が軽くなり安心を感じながら入院生活が過ごせるように、そして、治療意欲が高まるようにスタッフとケアを考えています。
 スタッフが看護場面で難しさを感じているときは受け持ち看護師に歩幅を合わせながら専門分野で協働できる部分を伝え、子どもにとってのより良いケアや環境作りに取り組んでいます。専門看護師として活動を始めてからは、スタッフと一緒に最善のケアを追求できる実践活動がより楽しくなりました。また、子ども達にかかわる関係職者と共に活動するなど実践の場が広がったことも嬉しく思います。