出願準備について
※受験前に指導教員との面談が必要です。(詳細は入試要項をご確認ください⇒入試情報)
希望する実践領域や学位論文テーマ、社会人入学をご希望の場合は履修期間等についてご相談ください。

博士前期課程(修士):専門学校・短大卒業の場合、出願前に受験資格審査を受ける必要があります。詳細は入試要項参照
博士後期課程(博士):論文博士の制度はありません。出願には修士の学位が必要となります(修了見込みでも可)。

 小児看護学は新生児から思春期まで幅広い年齢層の様々な健康状態を対象とする学問領域であり、様々な専門領域があります。大学院出願を検討されている方との出願前面談では、専門性や臨床・学術的興味と教員の専門性が適合しているかどうかを一緒に検討します(入試要項をご覧ください)。教員の詳細なプロフィール・各種の活動については下記の教員の研究活動の紹介をご参照ください。
 ※すべての大学院に共通する事ですが、異動や海外在外研究員等により、履修期間中に教員が不在になる場合もあります。長期の場合は代替教員や遠隔指導等を行う事となりますが、自律的に学習を進められる方を求めます。

受験準備について
大学院の入学試験科目は専門科目と小論文です。
専門科目:小児看護に関する専門知識と共に、自らの臨床経験に基づいた看護観・論理的思考について問う問題を出題されます。
小論文:英語の長文読解も含まれます。過去問は閲覧可能ですので、受験勉強の参考にしてください。

英語が苦手、英語学習がお久しぶりな方へ
 まず初めに申し上げたいのは、大学院の学習において最も大切なのは語学力ではなく、「小児看護に対する課題意識や臨床から生じた疑問」だとという事です。これらが自分自身の中にしっかりとあれば、大学院での学習を通して語学力は間違いなくついてきますので、心配しすぎないでください。
 入学後は多数の英語論文を読む必要があるため、DeepLなどの機械翻訳を上手に活用している学生が多いです。電子書籍であれば、ブラウザの翻訳機能を用いて、英語の原書でも簡単に日本語に変換して読む事ができます。英作文についてはGrammerlyなどの校閲ツールの使用も推奨しています。以前に比べて英語論文の読解、英作文のハードルは低くなっていると感じています。
 私(丸)は米国留学前に、「医学英語の読み方」に関する書籍を一冊購入しました。関係代名詞や接続詞でつないだ長い文の読み方、論文特有の語彙(Subjects が‟対象者″と言う意味、高校英語では‟科目″)などの事前準備が、どれほど大学院での学習時間を節約した事でしょう。先述したDeepLも日々賢くなっているものの、学術論文の英文法や語彙は、これらの機械翻訳では誤訳が生じる事も多々あります。誤りを見つけることができるレベルの英語力が必要となります。今は私が書籍を購入した時代よりも、もっと良い書籍がたくさん出版されていると思います。自分の教科書を見つけてみてください。英語論文の例文が多く、解説が詳細なものが良いと思います。
 語学に王道はありません。受験が終わっても英語学習は継続しましょう。帰国子女の方以外は、大学院生生間で語学力に大きな差がある、と感じたことはありません。大学院卒業時には、少なくとも英語論文読解については自信が持てるようになると思います。

合格後から入学までの準備について
 実習や学位論文についての方向性について面談を行い、入学前の不安や疑問の解消に努めます。履修科目や履修計画については入学式後の面談で決定しますので、学習したい内容や学位論文のテーマ等について、より具体的に情報収集しておいてください(所属施設での倫理審査プロセスや、休職中でもデータ収集が自施設で可能かなど)。
 博士後期課程入学予定の方と、過去に研究コースを修了している高度実践看護師コースの方は、近年急速に進化・普及している「エビデンス統合の方法論」(システマティックレビュー)に関して、学習が必要な内容を明らかにしておく事をお勧めします。詳細はそれぞれの準備状況をお伺いした上で、参考図書などをご紹介することも可能です。合格後に面談の機会があれば幸いです。
その他入学までの間、ご質問・相談があれば対応しますので、お気軽にご連絡ください。 「ケアをする人はケアを持って育てるべし」という兵庫県立看護大学の教育方針に則り、学生一人一人を大切にしながら教育を行っています。