「看護師による生活習慣病と足の相談」活動
兵庫県立大学看護学部地域ケア開発研究所において、「専門まちの保健室」の一つとして、『生活習慣病と足の看護相談』活動を行っています。糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などの生活習慣病は、本人が気づかないうちの動脈硬化を進行させます。動脈硬化の進行による血管障害は、足病変を生じさせることもあり、生活習慣病の予防とともに足の観察を行っていくことが重要です。
そこで私たちは、地域住民が気軽に、足のトラブルを相談でき、足の手入れを体験できる場を提供することを通して、生活習慣病の予防を支援する活動に取り組んでいます。
- 活動場所:兵庫県立大学看護学部地域ケア開発研究所
活動メンバー:看護学教員、慢性疾患看護専門看護師、大学院生 - 現在の活動
看護相談:月1回 ※詳細は開催案内をご覧ください
足の測定、足の体操:本学欅まつり開催日(5月第3日曜日) - 看護相談の内容
生活習慣病(高血糖や高血圧、脂質異常症、動脈硬化症)が気になる方、足のトラブルに悩んでいる方を対象に、看護相談を行っています。看護師が、1人ずつ身体の測定や足の測定を行い、参加者の足の状態に合わせた足の手入れを行い、身体の今の状態をお伝えし、その人にあった対処方法を提案しています。
フットケアを手掛かりとして身体への関心を高めてもらうことができるような看護相談の開発に取り組んでいます。
開催案内
2024年度
予定が決まり次第掲載させていただきます
申し込み・お問い合わせ
専門まちの保健室「看護師による生活習慣病と足の相談」への参加ご希望の方は、予約が必要となります。メール、電話、FAXにて申し込みください。
メールでの申し込み・お問い合わせの方は こちら
申し込み先:兵庫県立大学明石看護キャンパス
成人看護学 担当:片岡千明
電話:078-925-9445、078-925-9444(平日9:00-17:00)
FAX:078-925-9444
※大学教員が不在の場合は繋がらないことがあります。留守番電話に連絡先を入れていただきましたら、こちらから連絡させていただきます。
研究活動について
研究活動
成人看護学領域では、「専門まちの保健室 生活習慣病と足の看護相談」の活動を通して、地域住民の健康問題に関する研究活動を行っています。現在は、フットケアを手掛かりとして身体への関心を高めてもらい生活習慣病を予防するための看護相談の開発に取り組んでいます。
| 活動期間 | 開催数 | 参加者(延べ) | |
|---|---|---|---|
| 血糖が気になる方への 看護相談 |
2004-2009 | 49回 | 約52名 |
| 看護師による 生活習慣病と足の相談 |
2009-2018 (継続中) |
110回 | 約425名 |
研究成果
学術論文
1)片岡千明:動脈硬化症の予防を目的としたフットケアを用いた看護相談の可能性の検討ー「まちの保健室」における看護師による生活習慣病と足の相談ー.兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要.22,2015,69-80.
2) 城宝環, 片岡千明, 由雄緩子, 森菊子, 生活習慣病に関する看護相談を受けた地域住民の健康意識の変化, 兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要, 26, 2019, 77-87.
研究発表
1)中村朋子、野並葉子、元木絵美、近藤千明、魚里明子:専門まちの保健室「血糖が気になる方への看護相談」の実践とその効果.第10回日本糖尿病教育・看護学会学術集会,2005年9月(福岡)
2)元木絵美、野並葉子、河田照絵、西田詩子、魚里明子:生活習慣病予防のための「フットケアキャラバンプログラム」の有用性の検討.第12回日本糖尿病教育・看護学会学術集会,2007年9月(千葉)
3)片岡千明、由雄緩子:看護大学で行うまちの保健室「看護師による生活習慣病と足の相談」の有用性の検討.第6回日本慢性看護学会学術集会,2013年6月(神戸)
4)Kataoka C, Yoshio H:Evaluation of Efficacy of Consultation Involving Foot Care for Preventing Foot complications of Arteriosclerosis. 17th East Asian of Nursing
Scholars(EAFONS).2014.Feb(Manila,Fhilippine)
5)片岡千明, 由雄緩子, 城宝環, 森菊子, 動脈硬化症の予防を目的とした「専門まちの保健室」に参加する地域住民の健康への意識, 第37回日本看護科学学会学術集会, 2017年12月(仙台)
6)城宝環, 片岡千明, 由雄緩子, 森菊子, 専門まちの保健室「看護師による生活習慣病と足の相談」に参加した地域住民の健康に対する意識, 第37回日本看護科学学会学術集会, 2017年12月(仙台)