伝統の力と革新の精神で清水谷高校をさらなる高みへ

清水谷高校 校長 竹内伸一
清友会の皆さまにおかれましては、日頃より母校清水谷高校の教育活動にご支援とご協力をいただいている事に深く感謝申し上げます。私は本校高33回の卒業生であり、このたび縁あって母校に赴任したことを嬉しく思うとともに、後輩にあたる生徒たちをしっかりと支援し、そして自立した人格へと育む使命と責任を強く感じています。
清水谷高校は1900年(明治33年)の創立以来、卒業生の数は3万5千人を超え、これまでに学問、芸術、文化、スポーツ、産業など日本の各界で活躍する優秀な人材を数多く輩出してきた伝統ある高等学校であり、そのことを心より誇りに思っております。私が生徒であった40数年前と比べると、制服のバリエーションが増え、校舎も建て替わるなど学校も大きく変容していますが、スクールカラーの清水谷ブルー、正門から続く趣のある坂道、凛とした済美館、そして何より清水谷のシンボルである楠の木が当時と変わらぬ姿で残っていることに喜びを感じ、日々元気をもらっています。
さて、昨今の大阪府の高校では不登校生徒の増加や志願者数が定員に満たない府立高校が増加するなど、様々な課題を多数抱えており、教育の質の向上に加えて高校のあり方自体が大きく問われています。そのような状況の中で、清水谷高校は学校独自の取組みや実績を中学生や保護者をはじめ府民の方々にも高く評価していただいていることを大変ありがたく思っています。ただ、私たち教職員一同はその現状に甘えることなく、「チーム清水谷」として、生徒が安全で安心して学校で過ごし、そして何より学びを深めることができる魅力ある学校づくりを一層進めていこうと決意を新たにしています。
今後も清友会の皆さまとともに歴史を紡ぎながら築き上げてきた伝統に加え、生徒の多角的かつより深い学びを支えるため、大阪府の「リーディングGIGAハイスクール」研究モデル校や文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業」を始めとする先進的な取り組みを全力で進めてまいります。これからも母校への変わらぬご支援とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。