県一櫻の植樹完了と開花について
名古屋市のご協力のもと、このたび県一櫻(鬱金・普賢象)を無事植樹完了、開花もしました。
- 鬱金(ウコン)
花は大輪、八重咲で黄緑色。開花期は4月下旬。
花色が黄緑色(淡黄色)と珍しく、数百品種あるサクラのうちで唯一黄色の花を咲かせるサクラです。
花弁数が15~20枚程度あります。
ショウガ科のウコンの根茎を使って染めた鬱金色に似ているところからこの名がつけられたといわれています。
「鬱金桜」あるいは「鬱金の桜」と呼ばれることもあります。
その花色から人気が高く、日本国内のみならず、欧米でもよく栽培されています。 - 普賢象(フゲンゾウ)
花は大輪、八重咲で淡紅色。開花期は4月下旬。
室町時代からあったといわれる古く珍しい品種です。
花の中から葉化した二つの雄しべが突き出し、その先端が屈曲します。
その状態が、普賢菩薩(ふげんぼさつ)の乗る象の鼻に似ているところからこの名がつけられたといわれています。
花弁数が20~40枚程度あり、花色は淡紅色ですが、開花が進むにつれて白色になります。
*普賢菩薩(ふげんぼさつ)は文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とともに釈迦仏の両脇に控える脇寺(わきじ)。
文殊菩薩が悟りの知性的側面を象徴しているのに対して、普賢菩薩は実質的側面(普(ふ)賢(げん)行(ぎょう))を象徴すると伝えられています。