ごあいさつ

学校長 小島寿文

 明和会の皆様には、日頃から本校の教育活動に深い御理解と多大な御支援を賜りありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。

 おかげさまで、現在本校では充実した教育活動を続けられており、広く県民から、変わらぬ期待と信頼をいただくことができております。在校生もこの学び舎を誇りに思い、その伝統や文化を受け継いで、学校生活に励んでおります。これも、同窓会の皆様の様々な御支援のおかげであります。

 長い歴史をもつ明和友愛会顕彰では、在学中に部活動において全国大会等で顕著な活躍をした生徒、生徒会役員を複数期にわたって務め、貢献が大きかった生徒などを卒業時に表彰していただいております。

 英国ウェストミンスター校及び豪州ボーカムヒルズ校との間で隔年・交互に生徒の派遣と受け入れを行う国際交流事業では、2013年の事業開始時よりご支援をいただいております。現在、この事業はコロナ禍で中止いたしておりますが、明和会及びPTAの御支援があって始められたものです。

 2017年度からは、全国レベルの大会で優れた実績をあげた生徒の活躍を称える横断幕を正門西側の壁面に掲出いただいております。これまでに、インターハイ陸上競技5000m競歩で準優勝した生徒、全日本学生音楽コンクールのフルート部門とピアノ部門、声楽部門でそれぞれ第1位をとった生徒、国際数学オリンピックルーマニア大会に日本代表として参加し銅メダルを獲得した生徒について、それぞれに横断幕を作成していただきました。

 そして、今年度は、本校の前身、明倫中学校を卒業された、本校同窓生豊田喜一郎氏の顕彰碑を、正門を入ったところに建立していただきました。生徒たちは、毎日正門を通るたびに喜一郎氏の在校時のお姿を目にする中で、未知な課題にチャレンジしていく精神や明和生であることへの自信や愛校心が育ち、それぞれが打ち込んでいる活動へのモチベーションが高まっていくものと思われます。私ども教職員も、この顕彰碑の建立を機に心を新たにして、世界の未来を切り拓くことに貢献するという高い志をもち自分自身の可能性に果敢に挑んでいける若者の育成に、引き続き全力を注いでまいりたいと考えております。明和会の多大な御支援に改めて感謝を申し上げます。

 さて、明和高校は、令和7年4月に中高一貫校となり併設中学校が開校し、校舎も改築されること発表されました。今後中高一貫に関する教育内容等が検討されていきますが、新しくできる併設中学校につきましても、これまでの明和高校の伝統を踏まえた学校としていきたいと考えておりますので、御支援をいただければと存じます。

 時代の要請に応じ、学校教育も変化していきます。しかし、明和高校は恒に「世界の空と呼び交わす」そして「明日の歴史をつくる」有為な若者が集う学びの場であり続けたい、その点で不易でありたいと思います。明和会の皆様には、今後とも「我らの母校」に、変わらぬ御支援を賜りますようお願いを申し上げます。明和会のますますの御発展をお祈りし、ごあいさつといたします。