ごあいさつ

校長 栗木晴久

 明和会の皆様には、日頃から本校の教育活動に深いご理解と多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 長い歴史をもつ明和友愛会顕彰では、部活動の全国大会等で顕著な活躍をした生徒や、生徒会の役員を複数期にわたって務め、著しい貢献をなした生徒などを、卒業時に表彰していただいております。

 英国のウェストミンスター校、UCL(ロンドン大学)との国際交流事業では、2013年以来ご支援をいただいております。新型コロナウイルス感染症による4年間の中断を経て、2024年3月から豪州に代わってシンガポールの南洋理工大学、テマセク工科校へ生徒を派遣する新たな国際交流をスタートし、2025年3月には英国への派遣を再開いたしました。今後も隔年で英国とシンガポールへ生徒を派遣する予定です。

 また、2025年4月に普通コースと音楽コースをもつ附属中学校が開校し、中高一貫校としての新たな歩みを始めました。附属中学校では、生徒一人一人が知的好奇心を発揮して幅広く学ぶことや、自ら問いを立てて探究的に学ぶこと、仲間と協働して新たな価値を創造すること、高校生との交流を通じて視座を高めることなどによって、社会をよりよい方向へと変えていくチェンジ・メーカーとなりうる人間を育てたいと考えております。

 附属中学校から明和高校へ進む生徒は、高校の定員の約3割を占めることになります。高校入試を経て各地域の中学校から入学する生徒との間でよい影響を与え合い、切磋琢磨することで、それぞれが大きく羽ばたいていけるようにしてまいります。

 また現在、校舎の建て替え工事が進行しております。2026年6月に供用開始予定の新しい音楽棟は約300人収容のホールを備えたものとなり、2027年4月に供用開始予定の新しい北館は附属中学校と一体の校舎となります。新たに小体育館もできます。その後、西館・音楽棟と仮設校舎の解体、外構の整備を経て、白を基調とした新しいキャンパスが完成する予定です。

 附属中学校の設置と校舎の建て替えを契機として、明和高校が30年後、50年後にも愛知を代表する名門であり続けるよう、120年を超える歴史と伝統を大切にしつつ、新たなチャレンジをしてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。