祝創立100周年 ―第五高女~富士へー
1世紀にわたり数多の多感な10代を懐深く育み世に送り出した母校の100周年を祝い、関わってこられたすべての方々に感謝いたします。
卒業し45年を経た今も同級生に会えばいつでも心は当時に戻るから不思議、富士で過ごした時間そして出会った人との繋がりは私の財産であり拠り所です。
原風景も走馬灯のように浮かび盛り沢山。坂道を上りやっとたどり着く正門、若いかけ声と色とりどりのジャージで賑やかな放課後のグラウンド、上に天文ドーム下に中庭を眺めつつの渡り廊下、飛び板のある深いプール、休み時間といえばボール遊びに興じる白衣の群れ。90分単位の授業もあったいにしえの教室では、夏には上半身裸の男子もいて、授業中先生も一緒に皆で巨人軍長嶋茂雄選手の引退試合中継に盛り上がったこともありました。
自由闊達で個性的、様々な場面で輝きを放つ同級生に圧倒され、はかり知れない刺激を受けました。第五高女から脈々と続く伝統、女子生徒が伸びやかに行動する富士の文化は今の時代になってさえも貴重です。
創立100年を迎え広い視野で独自の進化を続ける富士高に益々の期待を寄せ、同窓生としてできるだけの応援をします。
上田(大森) みどり
高校27回(1975年)卒
若竹会理事