遠かった伊豆大島

時は1980年5月。伊豆大島へ船内泊で行く遠足での出来事です。

高校3年生になり仲間内でお酒をちょくちょく飲むのが当たり前になっていました。
遠足の集合は浜松町駅近くの竹芝桟橋に夜10時でしたので、その前に遠足前祝いと称して新宿の飲み屋で同級生と総勢5人でウイスキーを飲んでいました。

酒に酔いちょっと騒いでいたら、臨席にいた大学生グループが絡んできて一緒に飲むはめに。
途中から一気飲みが当たり前になり、全員が1~3回くらい一気飲みしました。

店を出た時はほぼ全員がフラフラ状態ながらもなんとか中央線に乗り込みました。
しかし、東京駅に着くまでに四谷駅で1人脱落。さらに東京駅で1人意識不明に。
浜松町駅で意識不明者を担いでいた私ともう1人も浜松町駅近くで警官に補導されて脱落。
その後急性アルコール中毒の1人を救急車で病院へ運び、遠足の夜は病院で過ごす夜となってしまいました。結局1人だけ大島に行き、残り4人は行けませんでした。
一応4人は風邪を引いたとかなんとか適当な理由を高校に報告して誰も処罰なしに。

遠足数日後にそのメンバー3人が当時の渡り廊下で話していた時に、担任の田代先生(数学)がスーっと私の横にきて、「飲んでもいいけど飲みすぎるなよ」と優しい口調で諭され、さすがに全員「はい!」としか言えませんでした。富士高ゆるかった~。
私達が原因か知りませんが、大島遠足はその年限りで終わりました。

今でも当時のメンバーと飲むとあの時は・・・と大島話しで盛り上がります。

石渡 研

33回卒