医学部キャンパスの整備計画
大学の教職員や学生が、快適な研究や活動をするには、それにふさわしい施設・設備や快適な環境、アメニティスペースが必要である。熊本大学医学部の敷地は戦後の区画整理で割愛を余儀なくされ、代替地の配慮もなく戦前より狭くなった。
将来の発展を考えると、広い敷地を確保することが必要である。
熊本のような自然豊かな地方都市に、都市型のビルに囲まれた大学キャンパスが適当かどうか、また土地の広さが住民の心の大きさに与える影響が大きいということから、昭和60年5月 細川県知事の提案する、熊本大学に200haの土地を用意するから引っ越さないかという提案をきっかけに、医学部はまじめに移転を計画した。しかし莫大な時間を使ったこの計画検討も、反対意見の前についえた。この結果、現地で都市型の医学部キャンパスにすることとなった。
その後、10数年かけてキャンパス再利用計画を策定・決定し、本荘北地区に医学部を移転させることになった。
平成10年に基礎医学研究棟が看護宿舎の南側に建ったのを皮切りに、
平成14年 | 西病棟 |
平成15年 | 総合研究棟 |
平成18年 | 中央診療棟 |
平成19年 | 立体駐車場(第1) |
平成20年 | 医学部図書講義棟 |
平成22年 | 東病棟 |
平成24年 | 臨床医学教育研究センター |
第二立体駐車場 | |
平成26年 | 外来診療棟 |
平成27年 | 管理棟 |
平成28年 | 臨床医学研究棟 |
が建設され、令和2年現在は、屋外環境整備等が行われている。
医学部が本荘北地区に移転したことにより、本荘中地区も発生医学研究所及びエイズ学研究センター(現ヒトレトロウィルス学共同研究センター)等が建設された。
平成12年 | エイズ学研究センター(現ヒトレトロウィルス学共同研究センター)・ |
動物資源開発研究施設新館 | |
平成17年 | 発生医学研究所 |
平成20年 | 共用棟本荘1 |
平成26年 | 国際先端医学研究拠点施設(IRCMS) |
北地区と同様に令和2年現在は、屋外環境整備が行われている。