奥窪医学奨励金15年振りに復活
この度、故奥窪 謙先生(昭和3年熊本医大卒) の多大な寄附金によって昭和63年に創設されました「奥窪基金」による「奥窪医学奨励金」が平成7年度以来約15年振りに復活しました。
「奥窪基金」は、従前から奥窪基金運用委員会の下で、奥窪先生のご意志に基づき「奥窪医学奨励金」と「奥窪文庫」で運用されてきました。
しかし、永年続く低金利の中にあって、「奥窪医学奨励金」は休止せざるを得ませんでしたが、若手研究者の育成は、奥窪先生のご意志のひとつであり、また昨今の文教予算の低減下にあって、若手研究者の動機付けの必要性・重要性などの観点から、再スタートとなりました。
復活元年度は、公募の結果6名の応募があり、奥窪基金運用委員会で研究業績等を審査の上、下記3名に奥窪医学奨励金(1課題15万円)が贈られることが決定しました。
◎ 平成21年度奥窪医学奨励金受賞者
岩槻 政晃 所属:消化器外科学(大学院生) 33歳
大腸癌化学療法FOLFOXにおける効果予測因子としての血清中新規microRNAの同定
菰原 義弘 所属:細胞病理学(助教) 34歳
マクロファージと膠芽腫細胞の細胞間相互作用に関わる分子基盤の解明と標的分子の探索
粟井 博丈 所属:免疫識別学(助教) 33歳
癌および加齢における、ミエロイド系抑制性細胞によるT細胞機能不全の発生機序の解明とその克服