平成25年度熊杏会総会(昭58年卒と合同開催)盛会の内に終了

平成25年6月1日(土)17時から熊本全日空ホテル ニュースカイで開催されました。
今回は、昭和58年卒の皆様と合同開催となり、83名の参加がありました。総会では、熊杏会予算の決算及び25年度予算について審議され、また肥後醫育記念館のリニュアルについても検討され、専門委員会を立ち上げ取り組むこととなりました。この事項につきましては、逐次このホームページでお知らせします。

なお、特別講演は昭和58年卒の下記の3名方でした。
「大学病院における女性医師」
佐賀大学医学部麻酔・蘇生学 准教授 平川 奈緒美
「熊本におけるホスピス緩和ケア 20年の歩み」
熊本ホームケアクリニック 院長 井田 栄一
「医療過疎地域の現場から-開業18年間をふりかえって-」
一斉会陽春堂内科診療所 院長・理事長 杉原 一信

【総会議事要旨】

日  時:平成25年6月1日(土)17時から17時55分
会  場:熊本全日空ホテル ニュースカイ 2階「ストリングス」
幹事学年:昭和58年卒業
参加者 :83名(来賓2名、熊杏会関係者29名、58会同窓会51名、現役学生2名)

会次第(進行 松下庶務担当理事)

  1. 物故者への黙祷 平成24年度物故者63名 また5月5日急逝された現役理事であった故藤中高子に対し、黙祷を捧げた。
  1. 会長挨拶 神原 武 先生
  1. 熊本県医師会長挨拶 福田 稠 先生(代理 副会長高橋 洋先生)
  1. 熊本大学大学院生命科学研究部長・医学教育部長・医学部長挨拶 竹屋元裕 先生
  1. 報 告

(1)会務報告 松下庶務担当理事から配布資料1に基づき、主な会務として、医学部の前身校である私立熊本医学校の跡地3か所と再春館設置に尽力された村井見朴先生の墓に銘板を設置したこと、また会員名簿を昨年12月に発行したことを中心に報告があった。

(2)(公財)肥後医育振興会報告 西 勝英理事から、平成24年度の活動状況を中心に説明があった。

(3)その他 医学部内の4月1日付け人事異動により、附属病院長に特別会員の谷原秀信先生が、医学科長に58年卒の安東由喜雄先生がそれぞれ着任された旨報告があった。

  1. 議 事

(1)平成24年度決算案について

 平成24年度会計担当理事であった園田庶務担当理事から平配布資料3に基づき

    • 収入は、会費の決算額は1,875万4000円となり、予算額より34万5200円増収となったこと。雑収入として、村井見朴の墓の銘板設置に感謝され、昨年12月21日に村井家から30万円の寄附があったこと。
       結果として収入全体では、予算より約85万程増えて、1,985万23円となった旨報告があった。
    • 支出は、支出全体として予算額1541万8000円に対し、支出全体は1408万2774円と133万5226円と余剰がでたこと。事項としては、「国家試験対策補助費」について模擬試験1回分の98万1400円のみ使用されており、約101万円程未使用であったこと。

 結果として、平成24年度は576万7,249円の残となった旨報告があった。
 引き続き、熊杏会名簿に係る特別会計の決算について、収入は、昨年12月に発行た会員名簿に係る広告収入などが403万4850円あり、前年度より繰り越しなどを含めて、全体で700万3002円となり、支出は医学部本荘地区移転100周年記念事業4カ所の銘板設置に193万7250円支出し、本年度に506万4772円繰り越した旨報告があった。
 続いて監査報告は、福島監事から証拠書類及び銀行の残高証明書などと照らした結果、正確に会計運営されている旨報告があり、その後、諮られた結果、原案どおり承認された。

(2)平成25年度予算案について

 早野恵子会計担当理事から、配布資料4に基づき、

    • 収入は、会費は昨年度同様の率で計上しており、大枠は昨年度と変わりなく、約1,910万円程の収入を見込んでいること。
    • 支出は、労務費、運営費は昨年度同様であり、事業費に新規事項とて「柴三郎プログラム支援費」として100万円予算を組んだこと。この事項は、研究部長の竹屋先生から要請があったものであり、近年、基礎医学研究者を志す学生が非常に少なくなってきており、今後の基礎医学の発展が危惧されるため、その対策として「柴三郎プログラム」を用意し、高校生、医学生に基礎医学研究を動議付けさせ、医学部卒業後義務づけられている2年間の卒後臨床研修の期間でも大学院で学べることを可能とし、そのプログラムの魅力付けの一つとして、大学院前期の2年間、奨学金を支給しようとするものであること。

 この事業に対する熊杏会から財政支援額は、23年度から国家試験対策補助費として毎年200万円を計上しているが、2年間とも約100万程使用されていないため、25年度予算案は、国家試験対策費を100万円減の100万円とし、その減額分100万円を新規の「柴三郎プログラム支援費」に充てるものであり、事業費全体では昨年度と同額であること。
 よって、全体の支出額も昨年度予算額と同額の1,541万8千円の支出を予定している旨説明があった。
 引き続き、特別会計の予算案について、会長発案である肥後醫育記念館のリニュアルについて、西先生、山本先生を中心に検討を進めてこられ、4年計画でのリニュアルとして、初年度の平成25年度は、展示室の調査・設計費用として300万円を見込んでおり、熊本大学に100万円要求したが、これが認められなかったが、熊杏会から25年度経費として200万円支援するものでることの提案説明があった。
 なお、以上の「柴三郎プログラム」及び「肥後醫育記念館リニュアル」は、4月の理事会で承認されている旨付言があった。
 採決に入る前に竹屋先生から「柴三郎プログラム」について、また西先生から「肥後醫育記念館のリニュアル」について、つぎのとおり補足説明があった。

○「柴三郎プログラム」について

 配布資料に基づき、平成16年に卒後臨床研修が義務化されて以来、大学院に進学する医学科卒業生が激減しており、その結果、基礎医学研究を担う若手医師が減少し、基礎医学研究の推進が困難になっていること。その打開策として、eラーニングなどを活用し、医学生が、また院生が卒後臨床研修を受けながら大学院授業を履修できるように工夫し、その動議付けの一つとして奨学金を用意し、就学支援を行いたい旨説明があった。

○「肥後醫育記念館のリニュアル」について

 リニュアル構想に至った経緯の説明後、現在検討中のリニュアル案をパワーポイントを使用して説明があった。
 今後、具体的事項(リニュアルの内容、募金の内容、運営プラン等々)を検討する委員会立ち上げの提案があった。
 補足説明後、松下庶務担当理事から、肥後醫育記念館リニュアルのための委員会立ち上げについては、理事会に一任したい旨提案があり、平成25年度予算案とともに承認された。また、会員の皆様から、今日の医学部の発展に尽力されたた方々、とりわけ谷口長雄先生と山崎正董先生の墓碑の前にも同様の銘板を設置してはとの案が寄せられている旨説明があり、このことにつきましては、理事会で検討願うこととなった。

(3)その他

 特になし