
10/18㈯13:30~15:00第1回佐野市民大学・生涯学習プログラム開発実践講座あり、佐野市中央公民館で「日中の小説のはなし」と題して、矢野光治先生(立正大学名誉教授)が講演を行いました。その概要を紹介させていただきます。
「小説」という言葉は、もともと『荘子』「雑篇外物」に始まる漢語である。雑魚ばかり捕まえるという寓話の中で、小説とは文字通りの「ちいさな説」であると同時に、「大達」にほど遠い、「つまらない、価値のない言説」というのが原義である。
ここでは、中国の「小説の祖」と言われる志怪小説の『捜神記』(干宝作、4世紀東晋に成立)と日本の8世紀初頭成立の『古事記』の中に見られる大蛇退治の説話伝承をとりあげ、先ず個別的に精査し、その上で二話を比較検討する。この二話には創作動機や作品構成のモチーフに多くの類似点が見られるからである。
・『捜神記』・『古事記』の成書時代から/・説話伝承の舞台から/・武器と援助者から/・大蛇の生贄から/・中国文学の『記・紀』への影響から
などの視点から比較検討を進める。
🌟元養正会関東支部長の矢野光治様は、現在、市民大学の講師としてもご活躍されており、地域の学びの場づくりに大きく貢献されています。長年にわたり培われた豊富なご経験と知識を活かし、受講生の皆様からも厚い信頼と高い評価を得ておられます。高校生の目標ともなり、今後のさらなるご活躍が楽しみです。



