安藤 勉氏(中学18回)
2018年10月6日、明石市立西部市民会館に於いて「卒寿記念 安藤 勉 テノール独唱会」が開催されました。この事は、神戸新聞にも大きく取り上げられましたので、読まれた方も多いのではないかと思います。
公演当日は、心配されていた台風も逸れ、無事、予定どおり午後2時開演となりました。
舞台上には、魚の棚を描いた80号の水彩画が飾られていました。安藤さんは、関西水彩画会の会員でもあり、この絵は、会員推挙の賞となった作品なのだそうです。安藤さんの水彩画は、自彊会だよりの表紙絵でもお馴染みですね。
独唱会は、一曲ずつ解説をされながら、第一部は、(1)日本の歌(2)イギリス・アメリカの歌、休憩をはさんで第二部は、(1)ドイツの歌へと続いて行きました。どの曲も学生時代に一度は口ずさんだ事のある懐かしい曲ばかりで、会場も和やかな雰囲気に包まれていました。その後、(2)イタリアの歌、(3)イタリアオペラのアリアでは、一転して情熱的な歌唱で会場も大いに盛り上がり、拍手喝采のうちにアンコールの最後の曲オー・ソレ・ミオまで2時間の独唱会を通して、美声を圧倒的な声量で聴かせて頂きました。
これまで、喜寿、傘寿、米寿等の記念公演を重ねてこられ、今回は6回目となる卒寿公演でした。その間85歳では、摂津音楽祭リトルカメリアコンクール35歳以上の声楽部門で金賞を受賞されています。
66歳で声楽を習い始めたときには、「90歳まで歌い続けられるとは、夢にも思わなかった」とのことですが、これからも新たな挑戦をされ、益々ご活躍されることをお祈りいたします。