ESDを主軸にした学校改革 その1

 季節はすっかり秋。日暮れも早くなり、陽が沈むと暗くなるのがいっそう早くなりましたね。

 さて、前回の事務局だよりで「ESD」について説明しましたが、今回からシリーズで、母校がユネスコの精神にのっとった学校改革により、生徒が自分に誇りを持てる学校へと改革されたことをお伝えします。

 

 母校では、県立高校入試の複数志願制導入や学区の拡大により、入学者の学力の幅が広くなり、その影響で進学実績が伸び悩んだことを受け、生徒の変化に応じた学習指導や進路指導の確立が課題となりました。

 しかし、それ以上に先生方が課題に感じていたのは、本当に行きたい大学や専門学校があっても『自分に無理』と言って、挑戦しない自己肯定感の低い生徒たちの指導でした。

 生徒たちが、夢や希望を持って進路を決める姿勢を育て、自分の可能性を信じて頑張れる自己肯定感を高めることが、優先される学校改革の課題でした。

 先生方は、学校変革には生徒との信頼関係の構築がまず必要と考え、生徒一人ひとりの個性や考え方を踏まえた生徒指導にあたられました。

 生徒が自分に誇りを持てる学校となるよう学校改革をしたいという思いを持っての生徒指導でしたが、時間を割く日々が続き、学校改革への足取りは重かったようです。

                                        次回へつづく