ごあいさつ

令和3年6月吉日
東生会  会長 増田泰之

今年は例年より随分と早い梅雨入りとなりました。加えて、コロナによる緊急事態宣言と相まって、東生会の会員の皆様には、何かと制限が多い不自由な毎日をお過ごしのことと思います。

今年も4 月15日、常任幹事会と総会を視野に入れた正副会長理事合同会議を開催しました。その後あれよあれよという間に、従来型に比べて感染力が一層強い変異ウィルスの感染拡大により、4 月25日に緊急事態宣言が発令されました。このような状況のため、かねてより計画しておりました、7 月開催予定の常任幹事会並びに3 年に一度の総会も断念せざるを得ないこととなりました。

 従って、常任幹事会につきましては、4 月15日開催の正副会長理事合同会議の議事録でもって書面による開催とさせていただきます。

 次に総会につきましては、従来様式での定期総会議案書を作成いたしましたので、先の常任幹事会の資料に加えて、平成30年度~令和2 年度の事業報告・決算報告・会計監査報告、会則変更、役員改選、令和3 年度~令和5 年度の事業計画(案)・予算(案)に目を通していただきますようお願いします。特に、「Ⅴ.役員改選」につきましてはコロナ禍ゆえ進んでおりません。今後常任幹事会での事後承認という形でお願いいたします。とりあえず確定分を別紙にしました。そして、これを持ちまして総会の決議が得られたこととします。

 また本年秋に開催予定の東京支部総会、京阪神支部総会も中止が決定しております。

 毎年一回定期的に発行している「東生会だより」は今年度も編集発行することとし、全会員の方に見ていただけるように郵送と東生会ホームページを活用して、同窓の絆を繋いでいきます。

 東生会の会員の皆様の、深いご協力とご理解によりこの難局を乗り越えていきたいと考えておりますので、今後とも変わらぬご支援、ご協力をお願いいたします。

 最後になりましたが、役員改選のトピックとして、大西壬名誉会長が逝去され空席となった名誉会長のポストに、創立110周年の実行委員長として多大なる功績を残された山野俊二前会長に就いて頂きましたことをご報告申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。

東生会会員 各位 

令和2年6月吉日

兵庫県立姫路東高等学校
東生会会長  増田泰之

 世界中がコロナウイルスの出現で揺れた数ヶ月でしたが、東生会の皆様お疲れが出ておられませんでしょうか。平素は姫路東高等学校のためにご尽力いただきまして厚くお礼申し上げます。  

 さて、例年5月に各期代表で構成する常任幹事会を開催し、本会の年間活動、母校の現況をお知らせしてきました。しかし今年はコロナの影響で本会の開催は現在の状況では無理であると考えました。そこで、本年は一連の資料を送付して目を通していただく形で会開催の代わりとしました。特に110周年記念事業に際しては、会員の皆様に大変お世話になりました。お陰様で「令和の白壁」と「弥生の庭」というインパクトのある記念碑が完成し、伝統校にふさわしい風格が増しました。皆様の母校に対する熱い思いが結実したものであると思います。事業報告など十分に説明することができないことをどうかご容赦ください。

 また本年秋に開催予定でした東京支部総会、京阪神支部総会も中止のやむなくに至りました。さらに、来年令和3年は第21回東生会定期総会の年(通常5月に開催)でありますが、この会の開催についても三密の観点から考慮すべきものと考えております。

 ただ、こういう状況下でありますが、毎年一回定期的に発行している「東生会だより」を今年度も編集発行することは、同窓の絆をつないでいくために大変重要なことであると考えます。全会員の皆様に見ていただけるように郵送または東生会ホームページの活用をします。特に今後もあり得るウイルスの影響を考えると、東生会ホームページの充実は必要不可欠です。例年は9月発行ですが、今年度は来年の2月か3月に発行する方向で進めています。注目度の高い同期に向けての「各期だより」のコーナーでは、このたびのコロナ禍での体験、同窓会イベントの変更等、豊富な事柄で紙面を盛り上げていただきたいと思います。

 なお、この度の人事異動で4年の長きにわたり母校の活性化に尽力してくださいました田靡幸夫校長先生は琴丘高校校長に転任され、兵庫県高校野球連盟会長として活躍されています。その後任には臼井研二校長先生が着任されました。とてもエネルギッシュな方でございます。早く皆様にご挨拶を申し上げたいとのことですが、コロナ禍で対面の機会を設定できないことを恨めしく思います。

 社会の数々のイベントが中止となり、外出自粛を含む緊急事態宣言が発令されるなどコロナウイルスの猛威に翻弄されてきましたが、それもようやく感染第一波は沈静化して新しい生活様式の時代が始まろうとしています。経済活動が再開され、人との接触機会も増えることでしょう。季節は梅雨に入り鬱陶しくなりますが、体調管理には十分にご留意してお過ごしください。

110年の重み

東生会会長 増田 泰之

2019年11月3日、兵庫県立姫路東高校の110周年記念式典が無事終了いたしました。関係の皆様方に心から感謝申し上げます。

さて、大西名誉会長が21年間、山野前会長が10年間に渡って東生会の重責を担われ、そして私にバトンが引き継がれましたこと、改めて110年の重みを痛感している次第です。

思えば3年前に110周年の実行委員会を立ち上げ、山野実行委員長のもとで何度も会議を重ねてまいりました。110周年記念の足跡をどのような形で残すのか?また、資金集めの方法は従前通りの寄付か?あるいは今脚光を浴びている「ふるさと納税方式」か?・・・等々、学校・PTA・同窓会の三者が一体になって議論した結果が、今回の110周年記念事業の大きな成功につながったと思います。110周年という、100周年と比べればマイナーな周年に、そんな大掛かりな事業が成功するのかという大きな不安もありましたが、結果は、山野実行委員長のリーダーシップのもと、素晴らしい事業となりました。

特に、記念祝典で、県女の先輩方が舞台上で歌われた県女校歌を聞いた時、110周年記念事業をやって良かったとの思いを強く感じたのは私だけではなかったと思います。

そして、東高にご縁があった大勢の方々に、『弥生の庭』と命名された素晴らしい庭園を披露できたことも大きな成果でした。もしこれが10年後の120周年であったとすれば、昨今の長寿社会とは言え、県女の多数の先輩方に今回のように足を運んでいただくのは難しくなっていたかも知れません。110周年という今だからこそ、やって良かったという思いで一杯です。

加えて、学校の西側、南北に延びる野里街道(県道518号線)に面して、『令和の白壁』と命名した塀が9月末に完成し、世界遺産姫路城の足元を彩るにふさわしい姿を、東高関係者のみならず、姫路市民はじめ一般の皆さま方にご披露できました。 いろいろな場所で、東高のことをご存知の方々とお会いして話をすると、必ず白壁のすばらしさを褒めていただき、鼻の高い思いになります。

また、110周年記念式典に先駆けて、6月1日、姫路市民会館で実施した『110周年令和記念コンサート』も、学校・PTA・東生会の三者の素晴らしいコンビネーションにより、大成功をおさめることができました。まさに、躍進する東高のパワーを改めて感じた次第であります。

単位制への移行以来、東高の躍進ぶりは目覚ましいものがありますが、後輩たちにはそれに甘んじることなく、より高みを目指して、東高らしさを前面に出し、『個性、のばせば、夢、はばたく』をモットーに、人間味あふれる東高生として、各分野でグローバルな人物を目指し、切磋琢磨して欲しいと思っています。この110年の歴史は『一朝一夕』にはできるものではなく、素晴らしい先輩方の足跡の結果に他なりません。我々に流れる東高イズムを後輩たちの新しい感性で昇華させ、次の世代にバトンを繋いで欲しいと願ってやみません。