ご挨拶
暑い暑いと思っていましたら駆け足で秋が来て、来週はもう師走となります。3年生の実習も最終グループとなりました。
実習では昨年度と比較してCOVID関連による影響は少なくなったと感じていますが、しばらく見なかったインフルエンザに罹患する学生が実習生・在校生共に増えており、油断がならないと感じています。
3回生の小児看護学実習は、兵庫県立こども病院1施設のみで行っています。1グループ2週間の実習期間中、17‐18名の実習生に対し2名の専任教員と、各病棟の臨床指導者による手厚い指導体制となっています。「小児専門病院が県内に無い為に、県外から実習に来ている」という実習生もこども病院で見かける中、100名を超える弊学学生を4病棟で受け入れて頂いています。受け持ち患者が手術を受ける際には、手術室や回復室の看護師の皆様にも指導を受けており、本当にありがたい事と感じています。
実習病棟の臨床実習指導者の皆様には、ウィークカンファレンスやまとめのカンファレンスでもご指導いただいており、個々の受け持ち児についてのアドバイスだけでなく、小児看護・医療への思いや考えも知る機会となっています。将来小児看護を目指したい学生にとっては、とても良い刺激が得られていると思います。
4回生の統合実習では兵庫県立尼崎総合医療センターの小児病棟でも実習を行っています。両病院とも弊学の卒業生や大学院修了生が就職しており、学生にとっては将来のキャリアを考える上で貴重な存在となっています。実習指導に携わってくださる皆さま、入院中の子ども達とそのご家族の皆様へ、この場をお借りし改めてお礼申し上げます。
本年は弊学創基30周年という事で、記念サイト作成係を拝命いたしました。他の領域の先生方と本学の歴史の1ページを刻むお仕事に携わる事が出来、とても嬉しく思っています。講演会などの様子は年明けに当該サイトにてご覧いただく事が出来ます。当日ご参加できない卒業生・修了生の皆様、また本学の教育にご関心をお寄せいただいている皆様にぜひともご覧いただければ幸いです。看護学部30周年・ケア研20周年記念サイト
2023年11月24日 小児看護学 教授 丸 光惠
過去のご挨拶
立秋とは名ばかりの暑さが続いていますが、朝夕はふと秋の気配も感じられるようになりました。当教室ではまだ夏休みの気分も残しつつ、10月からの実習に向けて準備を進めています。
4月から教員2名と非常勤の体制で前期を終えましたが、8月1日にようやく准教授をお迎えする事が出来ました。また10月1日付で新任の助教の先生もご着任予定です。多くの皆様に支えられつつ、小児看護学教室としての体制を整える事が出来ました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
オープンキャンパスで出会った高校生と、ボランティアとして大活躍してくださった4回生の小児ゼミ生を見比べ、4年間という短い期間がいかに大きな変化をもたらすのか、改めて学部教育の重要性を感じています。現在、博士後期課程に在籍する2名の大学院生、特別研究生1名が在籍していますが、それぞれ臨床から着想した研究に取り組んでいます。
引き続き「温かな思いやりのある小児看護の実践」に資する教育・研究活動を進めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年8月 小児看護学 教授 丸 光惠
着任のご挨拶
8月1日に着任しました。三宅 一代と申します。
私は、こどもの看護の中でも、災害や代替補完療法に関する研究や活動を行ってきました。これからも、こどもの災害看護に関する知見を深めていくと共に、今までの研究成果を社会に還元できるよう活動を行ってまいります。また、小児タッチセラピストの資格も生かし、コロナ禍での触れることへの抵抗があると思われる世情から、がんがあるこどもと家族に向けた、必要なタッチケアやマッサージの研究とセミナーなどの活動を行いたいと考えております。
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小児看護学のホームページにようこそ。着任して3年目の春を迎えました。当教室の合言葉は引き続き「温かな思いやりある小児看護の実践を」です。教室運営も、温かな思いやりを大切に進めて参ります。
昨年度の学部教育でもCOVID-19によりオンライン実習へ切り替えざるを得ず、一部の学生に影響が出てしまいました。しかし、大学院CNSコースも含め履修者全員に単位を認定して無事1年を終了する事ができました。毎年、学部生(2・3年)の演習では、県立病院より教育支援看護師をご派遣いただいています。また、4年生は2つの県立病院で、3年生は105名全て県立こども病院で受け入れていただきました。小児看護学実習の受け入れ先医療機関が無く、実習先確保に難渋している大学が多い中、弊学の教育環境は本当に恵まれていると感じています。昨年度に小児ゼミを選択した学生も全員国家試験に合格・就職し、看護師としてのキャリアをスタートさせています。丸ゼミの学生には、2年生の学内演習のTAやオープンキャンパスも主体的に参加してもらいました。2年生が演習後に提出した出講票には教育的な影響の大きさが伺え、私自身も様々な形で学生と共に学んだ一年であったと感じています。本年度も十分に検討した講義・演習をもって学生を実習へと送り出し、学生と共に学ぶ共育活動の質向上に取り組んでまいります。
本年度の学術・社会貢献活動は、引き続き明石市の医療的ケア児の学校生活支援や10代の慢性疾患患者の看護に加え、外国人医療・多文化看護についても活動の幅を広げ、子育てのグローバル化に対応した質の高い看護に貢献する事を目指したいと思います。また新たな研究課題として、厚生労働科研(主任研究者 清水千佳子先生)の看護師調査班を立ち上げる事となりました。同じく共同研究者となられた弊学がん看護学の川崎優子先生と共に、小児がん・AYA世代看護の問題にも取り組む予定です。
本年度は看護学部開設30周年の年となります。新たな教員を迎え、これまでの教育・研究活動をより一層推進していきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023年4月 小児看護学 教授 丸 光惠
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小児看護学のホームページにようこそ。私は過去10年程は教育の国際化を専門としていましたので、久方ぶりに小児看護を担当する事となり大変嬉しく思っています。本教室とはその昔、日本看護協会のお仕事でつながりました。初代教授片田範子先生の小児救急認定看護師制度の設立、先代教授勝田仁美先生の在宅医ケア児のケアガイドライン開発では、大きな学びを得ることができました。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。
本学は日本でいち早く小児看護専門看護師を養成する修士課程を設置しています。県内・関西圏の小児医療機関を中心に多数の卒業生・大学院修了生が就職しており、非常勤講師や実習指導者として本学学生の教育を担っています。日本の小児看護を牽引して来られたお二人の先生が育てた方々のご指導を通して、学生の気づきや問題意識を大切にし、教員・指導者も共に学びあう「共育」体験が、臨床・教育の質向上に寄与すると感じています。
今後の小児看護には、「多様な文化的背景にあるこども・人びと」への寛容さを備えたグローバル人材が必要と考えています。紛争やこどもをめぐる悲惨な事件の絶えない世界において、「温かな思いやりある小児看護」を国内外で発信・実践できる人材を養成したいと考えています。またその過程を通して明石市・兵庫県の子どもたちの、健やかな成長発達を支えられるような活動を展開してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年4月 小児看護学 教授 丸 光惠