げんき会という名がついて、年間平均5,6回山の計画を立てるようになってからちょうど10年が経ちます。今年は前半お天気に恵まれなかったのですが、後半は山頂からの展望や紅葉の美しさにも出会うことができました。現在25人ほどのメンバーがおり、このところ少し増え加減です。簡単に今年登った山について報告します。
1月7日(日) 房総半島 富山(350m) 晴れ 8名参加
前年度、足を傷めた人がおり、リハビリのためのハイキングを計画した。JR内房線岩井駅からすぐに歩き出し、福満寺~富山南方~北方~伏せ姫の籠窟を経て岩井駅に戻る3時間15分の行程。山路のあちこちに群生する水仙の香りを楽しみながら歩く。帰途に立ち寄った岩婦温泉は鄙びた趣のある温泉だった。
2月2日(金) 湘南 岩戸山(734m) 曇りのち雪 7名参加
湯河原駅から歩き出して、千歳橋~和泉越え~岩戸山~笹の広場~土沢を経て来宮神社に立ち寄り、熱海の梅林で少し早い梅見も楽しんだ。アプローチでは舗装道路を歩くが、山路に入ると雪が積もっていてさくさくと歩きいい道。小雪が降り始め、石仏の刻まれた丁目石が熱海市内まで続く、のどかな道を気持よく下った。歩程4時間半。
4月14日(土) 裏丹沢 今倉山 二十六夜山(1476m) 晴れ 10名参加
富士急都留市駅からタクシーにて道坂峠へ。登山開始~今倉山~松山~二十六夜山~上戸沢~月待ちの湯。二十六夜の月を待って拝すると月光に阿弥陀仏、観音、勢至の三尊が顕れるという言い伝えが江戸時代からある由。春まだ浅い山郷を歩き、月待ちの湯と名前だけは粋だがごく普通の町営立ち寄り温泉に入った。歩程4時間半。
5月21日(月) 木曽 恵那山(2190m) 曇りのち雨 4名参加
この山は歩程が8時間半と長い。前日に木曽路の馬篭宿に泊まり、早朝、神坂峠までメンバーの車で入り、神坂峠~鳥越峠~大判山~山頂避難小屋~恵那山頂へ。再び同じルートを神坂まで戻るアップダウンの多いコース。ショウジョウバカマの花が咲き続く路を辿り、大判山から上は残雪のなかを登る。木曾御岳の風格ある山容が望まれ感激した。
7月2日(月) 信州 鼻曲山(1654m) 晴れ 14名参加
長野新幹線にて軽井沢駅へ。タクシーで碓氷峠まで。峠から留夫山、鼻曲峠、鼻曲山まで、すでに新緑の色を脱して夏の色に深まった緑のなかをひたすら歩く。草いきれで暑い。曇っていて頂上から目の前に見えるはずの浅間山も見えなかった。十六曲峠を経て、秘湯として知られている霧積温泉へ下り入浴した。
8月5日(日)~7日(火) 北アルプス 蓮華岳・針の木岳(2820m)晴れのち雨
9名参加
6日の朝、前日泊まったアルペンホテル扇沢から登山口へ。大沢小屋を経て快調に歩き、日本3大雪渓といわれる針の木雪渓を登る。残雪はそれほど多くない。昼過ぎに針の木小屋に到着して北アルプスの大展望に感激。蓮華岳を往復する。砂礫の稜線にコマクサの群落がどこまでも続いていた。夜更けから土砂降りの雨。結局針の木岳は諦めて再び雪渓を下り、帰宅。
9月17日(月) 上越 谷川岳(1977m) 曇り 15名参加
上越新幹線で上毛高原駅、タクシーで土合口へ。ロープウェイを使って天神平まで。天神平を辿って谷川岳山頂まで行き、西黒尾根からマチガ沢が見られる巌剛新道を下る予定だったのが、山頂付近で濃い霧に包まれ、沢側の路へ下るのは危険と判断、同じ路を天神平へ下った。展望には恵まれなかったが、谷川岳と対峙する白毛門が大きく見えた。
10月21日(日)~22日(月)信越 火打山・妙高山(2462m) 晴れ 4名参加
長野新幹線で長野駅まで。レンタカーを借り、妙高高原を経て笹ヶ峰登山口へ。黒沢、富士見平から高谷池着。ヒュッテは池のほとりのお洒落な三角屋根。火打山を往復。点在する池塘、樹相の妙、優美な山容、素晴らしい山だ。山頂の展望も360度。翌日登った妙高からも日本海、富士、北アルプスの山々がぐるりと。下山中、雨にあった。
12月3日(月)箱根 湯坂路(834m) 晴れ 16名参加
毎年この季節には軽いハイキングを計画し、下山後の温泉で忘年会を行う。箱根湯本 に集合、畑宿までタクシーで。飛竜の滝、鷹ノ巣山、浅間山。紅や黄の美しい秋の色、白々と続くすすきの原、穏やかな山路を好天に恵まれて心地よく歩いた。3時間半の行程で湯本着は午後3時。湯蔵という立ち寄り温泉で今年最後の親睦を楽しんだ。
吉村・大窪記