平成26年11月19日(水)
大窪 和子 (3回)

大野山山頂-丹沢連峰主脈を望む
大野山は丹沢山脈の前衛の山の一つとしてハイカーに人気の山である。山頂まで車で登ることが出来たり、頂上付近が牛の放牧地になっていたりして賑やかな山を想像するが、日にちを選べば静かな気持の良い山である。
11月19日、私たちは快晴の秋の山を満喫することになった。天候に恵まれたのはラッキーというしかない。参加者は男女半々の8人である。小田急線の新松田駅に集合し、御殿場線の松田駅まで移動。2台のタクシーに分乗して共和小学校付近、最も奥の登山口まで。バスで行く場合の登山口よりここで40分ほど時間を稼いだことになる。無理をしない、出来るだけ楽をして登るというのが今や元気会のモットーとなっている。

紅葉の木々
登山路は雑木林、植林の中につけられた緩やかな道である。木々の間から丹沢の山々を垣間見ながら登る。秋晴れというにふさわしい青空から、暖かい日差しが降り注ぎ爽やかな風が吹き抜ける。木々は秋の色に染まり始めていて美しい。牧草地帯の柵が現れると横木で作られた階段状の登りになる。この階段がなかなかキツイ。放牧の季節ではないので牛の姿は見えないが、ところどころに牛舎らしい仮小屋がある。途中で麓からの車道と合流したりするが、車が登ってくる気配もなく、あくまでも静かな山路である。やがて広々とした大野山山頂に出る。

丹沢連峰
山頂からは丹沢や道志の山々、丹沢湖と360度の展望が楽しめる。まず、素晴らしいのが富士山だ。「こんなに大きい富士山は久しぶり!」と口々に歓声をあげた。雪はまだ少ない。方向指示板で「あれが丹沢山、こっちが塔が岳」と山を同定するのも楽しい。食事と休憩の時間をたっぷり1時間ほどとった。ハイカーの一人にシャッターを押して頂いて記念写真を撮る。
- 富士山
- 記念写真
- 丹沢湖
下山コースは牧草地に沿って右手に富士山を眺めながらの路である。ここで素晴らしいのが枯れたススキの群生。山の斜面がすべてススキで埋まっている。
登りの雑木林と違って開けた山道を下る。青空と富士山とススキの原、コントラストが感動的だ。都夫良野トンネルの上を通っている車道を横切り、なお山路を下る。やがて車道を歩くようになり、酒匂川に架かる鉄橋を渡ると谷峨駅に出る。御殿場線は本数が少なく40分も待つはめになった。
打ち上げは新松田で乗り換えて、鶴巻温泉の「弘法の湯」へ。近隣の人からも親しまれている公営のよいお風呂だ。食事処もあり、恒例のお疲れ様会のあと、次回を楽しみに散会となった。
- すすき
- 谷峨へ下る道
行程:新松田駅-(タクシー)-共和小学校跡-大野山(昼食)-谷峨駅-(御殿場線)-松田駅-新松田駅-(小田急線)-鶴巻温泉
参加:
男性)大迫、森、高廣、吉村
女性)大窪、重澤、谷、小林