平成22年5月18日(火)
大窪 和子(3回)
1月、千葉県の嵯峨山へ水仙を見に行ってから、3月4月と計画した山は天候不良で流れました。今度こそと期待をこめて山梨県、猿橋のこの山を目指すことにしたのです。幸い天気に恵まれ、久しぶりに爽やかな山歩きを愉しむことが出来ました。
中央線の猿橋に下車すると、予約していたタクシーが来ていない。やってきたクルマに予約のことは有耶無耶のまま乗り込んで、福泉寺まで。乗車時間は10分足らずで、駅から歩いた女性の二人連れに出会いました。福泉寺の脇を抜け、庭に綺麗な花を咲かせている長閑な民家の間をゆるやかに登って行きます。やがて樹林地帯に入り、さらに登ると、厳しい表情の不動明王を祭った金毘羅宮の立つ台地に到着。ここには、麓の村落に何かの合図を送るためか鐘が吊るされています。叩いてみたかったけれど人騒がせになってはいけないと我慢しました。ここを過ぎると急な登りになり、乾いた落ち葉や木の根を踏み分けてひたすらのアルバイトです。ミツバツツジが優しい花をつけ、木の間越しに富士山や南大菩薩、鴈ガ腹摺山が見え隠れします。松林に包まれた明るい尾根を最後に登りきるとを百蔵山です。頂上の台地には涼しい風が流れ、素晴らしい展望が開けています。この冬の多かった積雪を思わせる真っ白な富士山。桂川を囲む甲斐の山々。山桜の花が咲き残り、疲れを忘れさせてくれました。
下山路は猿橋駅へ直接下る表登山道を選びました。急な山道をひたすら下り、登りで疲れた足が笑い始めます。車道に出てもまだまだ下りは続きます。百蔵山登山口付近でタクシー組と徒歩組に分かれ、それぞれに、桂川に架かる日本三奇矯「猿橋」を観光することにしました。猿橋については、7世紀に猿が互いに体を支えあって橋を作ったのを見て造られたと言う伝説があり、その起源ははっきりとしていません。深い淵に架かる不思議な木造の矯で、一見の価値はあります。猿橋駅で分かれた組が合流、このあたりは汗を流す温泉が見当たらないので高尾まで電車で戻り、フロッピーという市営のお風呂で一日の疲れを癒しました。楽しい一日でした。
参加:小泉 高広 谷 三ツ本 毛利 森夫妻 吉村 大窪
行程:猿橋駅-(タクシー)-福泉寺バス停-金毘羅宮 -表登山道分岐(昼食)-百蔵山-猿橋-猿橋駅