萩平から笠山、堂平山(どうたいらやま)

平成21年11月4日(水)

大窪 和子(3回)

元気会は11月4日に11名で比企の山、笠山と堂平山に登った。東武東上線小川町駅で下車、タイミングのよいバスを利用して皆谷かいやの集落まで行く。しばらく白石方面へ歩き、萩平への山道に入る。萩平は笠山の山裾にあり、集落というにはいささか寂しい数軒の農家が点在している小村だ。

ここから笠山への登山路に入ると緩やかな登りが続く。敷き詰められたような落葉の道は山靴に心地よい弾みを伝えて、どこまでも歩いて行けそうな気分になる。何度か林道に出合い、横切って行く。やがて短い急登を登り切り、尾根道を暫く歩くと笠山の西峰に着く。狭いが明るい山頂からは赤城山、日光の山などが望まれるが、このあたりの山上から見える山の名をいい当てるのはなかなか難しく、いつもメンバーで知恵を絞る。意見が合ったり合わなかったり、それがまたひとつの楽しみでもあるのだ。昼食のあと西峰から下って登り東峰を往復する。東峰のほの暗い林の中にひっそりと見捨てられたような笠山神社が佇んでいた。今も人々はここまで拝礼のために登ってくることがあるのだろうか。


尾根道を少し戻り、堂平山への分岐を南に下る。かなりの急坂を下りきると笠山峠だ。また林道を渡り七重峠から植林された急斜面を登って行く。両側の林が切れ、見事な薄の斜面が広がり始めると間もなく堂平山に辿り着く。枯れた芝草の台地が広々と開けた美しいところだ。展望がまた素晴らしい。関東一円の山々、ほぼ360度の見晴らしである。天気にも恵まれた長閑な草原に「昼寝したいね~」といいながら暫しの休憩を楽しんだ。芝草の原が尽きる山頂に天体観測のドームが建っている。ということはここまで車道が通じているということだが、我々の辿った山道の楽しさは車で登ってくる人とは全く別のものだ。

下り道は結構厳しいものだった。剣ガ峰から白石峠、この白石峠から急な斜面を小刻みに折り返しながらひたすら下って行く。沢のほとりに下り、何度か流れを渡るうちにようやく林道に出る。細山の集落に入ってからもかなりの道のりを歩いて白石車庫のバス乗り場へ。これまたタイミングよく予定していたバスに間に合うことが出来てラッキーだった。小川町駅へのバスを途中下車して町営のお風呂で汗を流し、駅前でいつものようにビールで乾杯。低山ではあるが秋山登山の楽しさを満喫した一日だった。

参加:
男性)森、高広、久下、毛利、小泉、三ツ本、伊藤、吉村
女性)重澤、小林、大窪

行程:小川町-(バス)皆谷-荻平-笠山(昼食)-七重峠-堂平山-剣が峰-白石峠-白石車庫-(バス)-パトリアおがわ(入浴)-(タクシー)-小川町

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