平成20年7月1日(火)
倉掛山は今回2度目の計画です。2007年の5月に出掛けた1回目、好天に恵まれたと思ったのは午前中だけ。そろそろ昼食の場所を探そうかと思い始めた頃おい、遠方に稲光が走り雷が鳴り始めました。遠いと思っていたのも束の間、あっという間に頭上が光り初め、光ると同時に凄まじい雷音が襲い掛かったのです。お昼もそこそこにほうほうの態で登山を断念せざるを得ませんでした。
その逃げ帰った場所が板橋峠。今回はそこまで林道を車で入って、残りの登山道を歩く計画を立てたというわけです。
塩山から柳沢峠までタクシーで。三窪高原は前回歩いたので、さらにその先の斉木林道をタクシーで行く計画でしたが、この林道が道路工事で閉鎖されていました。やむなく別の道から地図を頼りに倉掛山の山頂を目指すことになりました。あたり一帯に林道が入り組んで延びており、なかなか稜線への登り口が見つかりません。そんなとき、道端に大きな鹿の角が落ちていました。
- 抜け落ちし鹿の角あり登山路を外れたるかと危ぶみゆくに
- 手に重き角を路の端はに片寄せてここ行きたらむ牡鹿を思ふ
この写真はそのときのものではありませんが、丁度この鹿ような角でしたのでご参考までに。
ようやく稜線へ通じるルートを発見。初めの計画は変更して、まず山頂に登り、それから逆に板橋峠へ戻るコースをとることにしました。
倉掛山は、大菩薩嶺の西、奥秩父の笠取山の南に位置する山で西と東の樹林帯を分ける広々とした防火線が稜線上を通っており、それが長閑な草原となって登山者を楽しいウォーキングに誘います。2度目の挑戦でやっと辿り着いた山頂はひっそりと風が吹き抜けていました。見る目のを雲が動き、富士山が大きな姿を現しました。雪解けが終ったばかりなのでしょう、縦の縞模様に雪を残す珍しい富士を見ることができました。
真弓(ニシキギの仲間)の大木があり、たわわに見事な実をつけていました。
工事中の人たち以外登山者には全く会わなかった山路を、昨年雷で退散した板橋峠までたどり着き、ほっとしました。
今回は、幾つかの反省点があります。土日以外の林道などはまれに突然閉鎖されることがあるので、事前に現地への問い合わせを怠らないこと。また、メンバーの持っていた地図はどれも昭文社の「山と高原地図」だったにも係わらず、林道の伸び具合などがそれぞれ違っていたので、地図はなるべく新しいものに買い換える必要があるということです。
行程 塩山駅-(タクシー)-林道突き当り-倉掛山(昼食)-板橋峠-柳沢峠–(タクシー)-塩山駅
参加 三ツ本、伊藤、森、吉村、久下、大窪、平林
大窪 和子 (3回生)