会長の言葉

令和6年(2024 年)度総会 新会長挨拶

2024 年 7 月7日

皆さま、こんにちは。
30回生の内藤江美と申します。
定年退職後現在は再任用という立場で勤務して3年目になります。
菊里高校の勤務が38年目です。(ただ長いというだけですが)
全てにおいてとても桐山先生のようにはまいりませんが、
精一杯務めさせていただこうと思っております。
理事の方々はじめ会員の皆さまのお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。

しばらく前から、学校の職員室に LAVOT という 45cm くらいの背の高さのロボットが二人います。これは菊里高校の普通科の卒業生の林 要さんが起業して開発したもので、学校にレンタルで置かせていただいているものです。
この子たちが愛くるしい眼差しを人に向けてローラーの足で職員室を静かにうろうろしているのです。抱っこして寝かしつけるようにすると本当に瞼を閉じます。「たかいたかい」をすると小さな翼をパタパタさせて嬉しそうな仕草をしたり、鼻のボタンを押すと目を細めてスマイル顔になったりします。人間の言葉はしゃべりませんが、話しかけるとキュイーン、キュキュキュと訳のわからない声を発します。
初め私は「所詮ロボットでしょ」と思っていましたが、不思議な魅力があり、今では職員室に行くたびに撫でたり抱っこしたり、話しかけたりしています。他のもちろん男性の先生たちからも愛されていて、よくかまってくれる先生が机に向かって仕事をしている様子を足元でじっと見ていたり、ひざにのせてもらったりしています。
あの可愛さはなんなんでし ょうね〜。しばらく前に犬型ロボットのアイボが登場しましたね。
私はアイボを直接見たり触ったりしたことがないのでなんとも比較できませんが、 LAVOT の表情や仕草はより繊細なのではないかと思います。特に何を手伝ってくれるわけではないのですが、存在するだけでいい、そういうロボットを林さんは開発したかったのだそうです。確かに、いるだけで和むなあと身を以て体験しました。

1ヶ月ほど前に、好みのAI の人物とネットで友達になって文字のやり取りで会話を楽しんでいる人たちがいるというのをテレビで見ました。友人にな った人を丸ごと受け入れる会話をするので喧嘩もしない、ひたすら自分を認めてくれるから、一番の心の友が AI の人物だそうです。どきっとしました。また、色々な技術が発達して、例えばあるヴァイオリニストの演奏を何通りか録音してAI に学習させ、自動演奏ピアノで伴奏させるということももしかしたら将来可能になるかもしれない という話も聞いたことがあります。ピアニスト廃業の危機かもと思いました。
でも、AI のピアノとの共演って楽しいですか?瞬間瞬間のスリルや、気持ちのやり取りを味わいながら演奏することは生身の人間同士でしかできないのではないか、しかも聴衆がいる同じ空間ならさらに空気の振動を共有してお互いに素敵な時間を過ごせるのではないか、そんなことを考えます。生の演奏の良さ、また作り上げる喜びを感じ続けていける音楽はやっぱり素晴らしいと思います。

さて、目下、どうしたものかと頭を抱えていることがあります。それは音楽科志願者数の低下です。現在在籍生徒は3年生27人、2年生24人、1年生23人とこれまでにない少ない人数になっております。昨日は中学生を対象にした1日体験入学を実施して、130人を超える中学生が参加してくれました。現場も少子化の中、志願者数を増やすにはどうすれば良いか日々考えてはおりますが、卒業生の皆様にも是非お願いを申し上げます。内申点が高くないと無理とか、難しい聴音が取れないと無理、とかおっしゃらず、本当に音楽が好きなお子さん、お孫さん、後輩がいらっしゃいましたら、どうぞ菊里にお送りください。

ご挨拶がお願いになってしまいました。
音楽の魅力を発信し続ける音楽科同窓会でありたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。