ESDを主軸にした学校改革 その4(最終回)
すっかり秋が深まってきました。シリーズでお伝えしてきた「ESDを主軸にした学校改革」も、今回で最終回となります。今までの3回を整理集約してお知らせします。
≪学校改革が必要となった背景≫
◎高校入試における複数志願制の導入や学区の拡大などによって、入学者の学力の幅が広がり、その影響で進学実績が伸び悩んでいました。そして、「自分はやればできる人間なんだ」という自己肯定感や「自分は必要とされている人間なんだ」という自己有用感が低く、チャレンジする意欲を持てない生徒が少なくなかった状況でした。
≪学校改革で実践してきた内容≫
【ユネスコスクールをめざす】…生徒の自己肯定感を高めるためにESD(※)を軸にした学校改革を行い、学校の特色化を図りました。
(※ ESDとは…Education for Sustainable Developmentの略。「持続可能な開発のための教育」で、環境、貧困、人権、平和など様々な課題を自分の問題として捉え、身近なところから取り組み問題解決につながる行動を生み出し、持続可能な社会の創造をめざす学習や活動のこと。)
【教育活動とSDGs(※)の関連を整理】…全教科・全科目にSDGs(※)の17分野との関連を明記し、各行事とのかかわりも明確にしました。
(※ SDGsとは…Sustainble Development Goalsの略。2015年に国連が掲げた「持続可能な開発目標」のこと。17の目標と169の項目があります。)
【グローカルな取り組み】…ESDに基づいて、グローバル精神を育成し、ボランティアや地域連携活動などを通して、ローカルへの視野を大きく広げました。
≪学校改革で生まれてきた成果≫
◎教員がESDの意義を理解し、改革を推進できました。地域の課題に関心を持ち、自信を持ってチャレンジできる生徒が増えてきました。
母校はこうした学校改革を経て、下記のような「育てたい人物像」を具体的に掲げ、2017年8月末からユネスコスクールチャレンジ校としての活動が認められ、本申請を行っています。
【育てたい人物像1】…人と人との対等な学びあいから、平和の文化を築く意欲をもつ人物
【育てたい人物像2】…確かな学びの中から身の回りへ目を向け、社会に貢献し、地域を支える意欲をもつ人物
【育てたい人物像3】…自国文化を理解し、ふるさとを愛する心をもつとともに、グローバルな(地球規模の)視点をもって持続可能な未来を切り拓く意欲をもつ人物
峰友会では、母校がユネスコスクールとしての承認が得られることを心から願い、可能な支援と見守りを続けていきます。このホームページをご覧のOB・OGの皆さんも母校の頑張りをご理解いただき、「明峰高校、がんばってるでぇ」の声を広めてください。みんなで応援していきましょう!