No.021

文芸部の部誌「尖塔」の発行は本年2月で71号を数えます。発行当初から年刊であったとすれば、戦後間もなくの頃から編集発行されてきたことになります。タイトルの「尖塔」や「ひそやけき幾月か きずききし我等が塔のあり 文化の哀傷ここにこもりて 白銀の光を放たん」の巻頭言にはなにやら終戦後のデカダンスに対峙する強い意志を感じます。第32号には高校生の時、国語を教えていただいた広瀬先生が「俳人山頭火が西条に来た」と題したエッセイを寄せておられ懐かしく読みました。伝統ある本校の文芸誌として、また高校生の心象の素直な表現手段として末永く刊行が続くよう願っています。

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