207 夏2025

被爆そして戦争終結から80周年の夏、賀茂高生たちの活躍をご紹介します。

7月25日(金)には「第39回平和学習バス」での平和公園碑めぐりや資料館見学のガイド役として25名の生徒が参加しました。市内小・中学生に対して「何を」「どう」伝えるかについて、5月の初旬から研修や協議を続けてきました。当日は36度の猛暑日で、小・中学生の体調を気遣いながらのガイドでしたが、立派に所期の目的を果たしてくれました。

7月28日(月)には「ピースワーク」という活動の一環で広島平和記念公園を訪れた大阪府立松原高校の生徒と賀茂高生6名が交流を行いました。まず「韓国人原爆死没者慰霊碑」の前で、在外被爆者の支援活動をされている豊永恵三郎さんや爆心地500m以内の被爆者である友田典弘さんのお話を聞き、その後、公園内の慰霊碑・記念碑を案内して巡りました。

さらに今年は、レストハウス内で松原高校生徒さんが取り組んでいる朗読劇を披露してもらいました。戦争の原因そして原爆投下について、異なる立場から多様な意見を出し合うことによって相互理解に辿り着こうとする内容でした。賀茂高校生徒にとっても学ぶべきものが多くあったと思います。

8月2日(土)には道の駅湖畔の里福富で行われた「県央から夏2025」において、演劇部生徒が「戦地から届けられた手紙」そして、大庭みな子のエッセイ「地獄の配膳」を朗読しました。このイベントの主催者(事務局)の一人である百川 晃さんは昭和60年のご卒業です。音楽を通じて多世代の交流と地域の活性化さらには平和を実感できる時間を共有することを目的に20年近く続いているイベントです。練習を重ねた演劇部1年生4名が情感を込めて発表してくれました。

8月3日(日)の午前中は、八本松地域センターにて行われた「東広島市原爆死没者慰霊式」に13名の生徒が参加しました。8時からの慰霊碑の清掃、9時から慰霊式、そして10時からピースイベント、その多くを賀茂高生が運営そして発表してくれました。状況に即してテキパキと対応してくれる生徒に頼もしさを感じる時間でした。

午後からは、東広島市市民文化センターで開催された東広島市原爆被爆資料保存推進協議会主催の「被爆80周年/平和・非核兵器都市宣言40周年」特別記念イベント『戦後、そして今を生き抜く子どもたち』に2名の生徒が参加し、その最後に「高校生平和宣言」を行いました。その様子は こちら からご覧ください。

猛暑が続く夏、継承の担い手として意欲的に活動に参加してくれた生徒たちに感謝です。それぞれの活動を通して平和に対する自分自身の関わり方が明らかになっていくことを願っています。