192 生徒会理事会

昭和59年卒業の同窓生の方から手作りの冊子を寄贈していただきました。ワープロが普及する前の時代には、自筆した原稿を原紙に謄写し、その印刷原紙を輪転機にセットして印刷をしていました。日焼けした用紙が月日の経過を物語っています。「こうこう こうなんだよ 生徒会」と題されたこの冊子は、生徒会の一年間の活動を総括したもので、当時の生徒会理事会の生徒たちの素直な思いが記されています。

現在も本館にある生徒会室は「理事会」室としてプレートが掲げられています。「生徒会は、ごく一部の執行部の生徒だけがやっている活動」といった意識を払しょくし、生徒一人一人、理事会を含めた各委員会・各部活動等の主体的で協働的な活動参加を促すという理念が背景にあります。かつては、生徒会理事会の選挙(会長・副会長等)への積極的な立候補はあまりなく、しぶしぶ立候補そして信任投票といった時期も続きましたが、最近は積極的に立候補する生徒も増えているようです。

冊子の中には賀茂高校の伝統的行事である「歌声の会」への熱い想いも記されています。そういえば、2020年の新型コロナウイルス拡大以降、諸行事の見直しや実施時期の変更が行われ「歌声の会」は開催されていません。同窓生の一人としてその再開をひそかに願う今日この頃です。