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全国伝統的工芸品仏壇仏具展において、最高位にあたる経済産業大臣賞を3期連続で受賞した「蓮池うるし工芸」を訪ねました。制作にあたられたのは、同窓会副会長で伝統工芸士の蓮池稔さん(昭和55年卒)です。仏壇の内部は鮮やかな金箔が施されており、扉や外枠に加工された黒柿やトチノキの美しい木目、そして艶やかな漆仕上げが見事です。また、年月をかけて何層にも塗り重ねられた細工飾りは重厚感にあふれています。

生活習慣や文化が急速に変化・衰退している昨今、こうした伝統的工芸品に係る先人の技術やその素晴らしさを「できる限り次の世代に継承していきたい」と願う蓮池さんの熱意が、三回連続という初の快挙につながりました。地元の小・中学生や大学生にも出前授業等で、伝統的な技術や精神を伝える活動にも取り組まれています。

また、蓮池さんは約15年にわたって、近年交通量の増えている賀茂高校北側の西条中学校への入口道路付近にて、交通指導員として交通整理及び安全確保、そして生徒への声掛けを続けておられます。これまでの仏壇制作にかけてきた情熱や継続力が地域貢献の活動にも発揮されていると思います。

事務局の窓から

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