137 白鳥山

高屋町郷の白鳥山(453m)へ登ってきました。本校の校歌1番にうたわれる「白鳥山」は現在の校舎からは望めません。また、標高もそれほど高くはない山ですが、なぜ校歌に登場するのかというと、山頂部に位置する白鳥神社の存在が考えられます。4世紀後半の古墳上に建立された白鳥神社は、伝説的英雄ヤマトタケルが主神です。ヤマトタケルの父である景行天皇が全国に建立を命じた白鳥神社のうちの一つといわれ、旧賀茂郡の郡社として最も権威ある神社でした。

明治43(1910)年に社殿が再建された際、三角縁神獣鏡・太刀・埴輪・勾玉などの副葬品が出土し、この丘が古墳であったことが判明しました。現在、出土品は東広島市立図書館入口の展示コーナーにて、三ツ城古墳の出土品と共に展示してあります。

昭和29(1954)年に制定された賀茂高校校歌の作詞家である 葛原しげる は、自らの考えで当時の賀茂郡を代表する山名をあえて校歌の歌詞にうたったのか、それとも学校関係者の要望によって挿入したのかはわかりませんが、現在の生徒にとっては正直「ピンとこない」かもしれませんね。

麓の郷地区には、伊勢の地で亡くなったヤマトタケルの魂が白い鳥となって西へ移動する際、この地の松の木で羽を休めたとする言い伝えが残っています。約4年半前の西日本豪雨による土砂崩れでしばらく車道は通行止めでしたが、現在は車で頂上へ行くことができます。徒歩でも、麓の参道から約45分で山頂です。

かもNet

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平成21年卒 橋本 聡
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