昭和22年卒 藤井 保子
今年も8月6日の「原爆の日」が巡ってきます。賀茂高等女学校を昭和22年に卒業された皆さんの手記集「姫さゆり」(1998年発行)の企画・編集にあたられた藤井 保子さんにお越しいただき、戦時中のお話や発行にかかわるエピソードをお聞きしました。藤井さんは呉市のご出身で、呉市立呉高等女学校(現 呉三津田高等学校)在学時に空襲を受けて家屋は消失。終戦後、母の実家がある西条へ転居し賀茂高等女学校へ転学されました。卒業後は広島女子専門学校(現 県立広島大学)を経て、小・中学校の教諭として教鞭を執られました。毎年、定期的に女学校の同期会は開催されていましたが、1997年の同期会において五十年余り前の蚤・虱体験を面白おかしく語り合ったことをきっかけに、それまで口を閉ざしてきた戦争・被爆体験をまとめていく作業をスタートされたそうです。