昭和34年卒 久保田 辰男
セミナーハウス2階の壁面に掲げられている水彩画「古里」は、一水会会員 久保田 辰男 先生の作品です。家族そして子牛を優しく見守る親牛の姿が印象的です。背後には茅葺の民家と田畑が広がっており、失われつつある古き良き農村の原風景です。
久保田先生は広島大学を卒業後、美術の教諭として勤務されたのち、生まれ故郷である福富町下竹仁へ創作の拠点を移されました。今も意欲的に自らの作品を手掛けられるとともに、絵画愛好者の皆さんとアトリエ教室を担っておられます。
1940年生まれの久保田先生。小学生の時に、パステルで描いた絵を先生に褒められたことがきっかけで絵画に目覚めたそうです。賀茂高校在学時は寄宿舎から通学し、同級生と切磋琢磨しながら技能を磨かれました。「他の科目はさっぱりじゃった」と笑いながら想い出を語ってくださいました
現在85歳の久保田先生。「一水会展」をはじめ精力的に出展を続けておられ、被爆75年の2020年前後からは被爆樹木の水彩スケッチにも取り組まれています。あくなき絵画への思いそして古里の豊かな自然と優しい人びとの存在こそが創作のエネルギーになっておられるようです。

