185 開校記念日
今から118年前の1906(明治39)年、地元の教育者で西条尋常小学校の校長を務めた 西島 嘉六 は、私財を投じて西条駅北側に私立西条女学校を開設。女子教育の充実に尽力しました。その第1回入学式は同年5月15日に挙行され、わずか20名の生徒で学校の歴史はスタート。爾来、県内初の高等女学校として認可された私立西条実科高等女学校、郡内5町村の学校組合立から広島県立となった賀茂高等女学校、新制の西条高校そして賀茂高等学校へと、名称及び設置者を変更して現在に至っています。先日、118回目の開校(創立)記念日を迎えましたが、これまで卒業生の数は2万8千有余名にのぼり、県内有数の歴史と伝統を誇ります。
本校の校名に「賀茂」の名が入るのは1923(大正12)年からで、当時の校章は「姫さゆり」でした。戦後の高校再々編成を経て誕生した賀茂高等学校は、1954(昭和29)年、京都賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)の御神紋「双葉葵」の葉を組み合わせた意匠を校章(「かもあおい」)として制定しました。偶然の一致とはいえ、西条女学校の第1回入学式が行われた5月15日は、京都三大祭りの一つで、賀茂社の神事である「葵祭」の開催日にあたります。何やら由縁を感じます。