第41回全国高等学校総合文化祭・宮城大会出品
部活動名 | 書道部 |
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催行日 | 2018 |
場所 |
小さな自信と大きな励み
書道部2年 二唐 彩乃
私たち書道部は、部員一人ひとりが好きな書を練習し、楽しみながら頑張っています。基本は古典作品を真似て書く「臨書」です。作品をよく観察し、特徴をつかむ力や創造力が求められます。
書の魅力は、練習した分だけ上手くなることと、自己表現ができることだと思います。私が書を始めたのは高校に入ってからでした。入部した頃は、周りとの差を感じ不安になりましたが、追いつけるように基礎から一生懸命練習しました。
そして、さらに書を好きになったのは、ある古典作品に出会ったからです。それは、新聞の見出しや看板などにも使われるデザイン性に富んだ隷書(書体)でした。もともと美術が好きだった私は、この書体に惹かれるものがありました。その表情豊かな線を書くために、緩急や太細を意識し何度も練習しました。また、その上でどんなに細くても最後まで力の入った気骨のある線を目指しました。書いていると、その作品独特な線質の魅力がさらに深まりました。
この作品で神奈川県高等学校書道展において「教育長賞」をいただき、全国高等学校総合文化祭に出品することができました。全国から集まったレベルの高い作品を鑑賞したり、生徒のみなさんと交流したりと、とても有意義な時間を過ごすことができました。また、全体講評会において、選抜された私の作品が大型スクリーンに映し出され、線質を評価していただいたことが私にとって自信につながり、大きな励みになりました。
書道部の作品は9月に行われる本校の文化祭や、12月に横浜市民ギャラリーで行われる神奈川県高等学校書道展で見ることができます。書は内なる力を秘めた、その人の人となりが表現されています。集中力・創造力などが作品の中に盛り込まれており、見る人の心を魅了してくれると思います。本校は、個々の作品を一枚の絵のように統一した展示方法をとっており、会場内でもひときわ目立つ存在となっています。お越し頂ければうれしく思います。