1. ユビキタス社会における災害看護拠点の形成-災害時に子どもたちを守るための方法に関する研究

 こどもたちにとって災害とは理解を遙かに超えた体験となります。小児看護領域では、(1)小児医療の現場が被災した場合の対応の仕方と日頃の姿勢、(2)障害や疾病を持ってご自宅で生活している人たちが災害へどう備えるか、(3)被災直後や災害からしばらく経過した後のこどもたちや家族への対応の仕方、といった災害看護の課題に取り組みました。COEプログラム 第4部 災害時の小児看護の対応- 小児医療の現場と避難所での対応 -兵庫県立大学看護学部小児看護学 教授 片田 範子

2. 小児医療における病院/在宅/地域/をつなぐ高度実践看護師クリニックのシステム構築

 聖路加看護大学、高知県立大学の先生方、全国の小児看護専門看護師の方々と一緒に、病気をもつ子どもと家族の生活を支える外来やクリニック(仮称)の開発を目指しました。主任研究者 片田範子2008-2011

3.子どもの痛みに関する研究

 小児看護の場面で子どもが経験する様々な「痛み」に対して、アセスメントツールと痛み緩和ケアの開発、そして、ツールを用いた効果の検証を行っています。また、臨床への導入における専門看護師の役割の明確化、臨床と研究期間との連携システムの確立を目指しています。

4. 子どもと家族のリラクゼーションに関する研究

 子ども達と家族の状況に応じて、看護ケアとして快刺激を提供できるリラクセーション方法の開発を行っています。臨床へ導入するためのプログラムやより効果的な手技を洗練させ、「気持ちいい」を提供できる看護の確立と普及を目指しています。