主な研究テーマ

准教授 三宅一代 研究者情報 科研費獲得状況

①子どもの災害看護に関する研究

当学が兵庫県立看護大学であった時代から現在まで災害看護は、ウリ・オシであります。私は、その時に初めて災害看護に関する研究に着手し、現在も継続して取り組んでいる研究です。研究の成果物である『小児病棟用ケアパッケージ』は、今もさまざまに形を変えながらも防災減災に役立ててくださっています。また、子どもを対象とした災害看護の中でも、地域社会で暮らす、重度障がい児・医療的ケア児と家族、その支援者を対象とした災害看護研究を継続しています。

 

➁がんのある子どもへの代替補完療法に関する研究

私が小児看護を専門にと決めたのは、『小児がんの終末期看護』、『子どもの死』に関心があり、修士課程に挑んだことにあります。当学の小児看護学講座は痛みに関する研究を継続的に行っており、私は『小児がん性疼痛における非薬理学的援助方法の開発』に関する研究活動に加わったことをきっかけに、中医学・マッサージ・タッチケア・アロマセラピーと代替補完療法に関する知識や技術を身につけ、研究を行ってきました。しかし、近年新型コロナウイルス感染拡大から5類感染症に移行したとはいえ、ひとがひとに触れることが難しい状況が続いているのではないでしょうか。これからは、触れることが大事、特にがんのある子どもと家族には入院中、外来での治療継続中においても、効果的なタッチケアが促進できるような研究を開始したいです。