令和4年年頭、会長挨拶更新による前挨拶の移転

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 昨年の暮れ、久しぶりにマリーナ海水浴場に、日の入りを観に行きました。カメラを構える人が多く驚きました。不透水層の飯岡層の表面が黒く光る屏風ケ浦、左に太平洋の水平線が赤く染まる頃、屏風ケ浦の隣に、はるか遠くの富士山が浮かび上がりました。普段は、何気なく「今日は富士山が見えるね」と、この銚子の絶景に気づかずにいましたが、その日は、夕日と富士山と屏風ケ浦が織りなす景色に、神々しささえ感じました。

 さて、今年は、銚子市にとっておめでたいことが続きそうです。一つ目は、犬吠埼灯台が国の重要文化財(建造物)に指定されることです。海上保安庁が管理する現役灯台として初の重文指定です。二つ目は、地形や地質などが学術的に貴重だとして、銚子市全域が認定されている「銚子ジオパーク」の再認定です。2016年に最初の再認定の審査を受け今回が2回目になります。

 どちらも市民の熱意と地道な活動が、貴重な文化遺産を守っているものと思います。銚子ジオサイトは、「屏風ケ浦」、「黒生、夫婦ケ鼻、宝満」、「犬吠埼」、「愛宕山、千騎ケ岩、犬岩」の4つに分かれ、その成り立ちとしくみを考える体験学習の場になります。

 愛宕山の「地球の丸く見える丘展望館」(海抜約90m)からは、日の出から日没までの壮大なパノラマが楽しめます。悠久の坂東太郎が太平洋に注ぎ、白砂青松の君ケ浜から望む犬吠埼、そして屏風ケ浦、これらは赤松宗旦の地誌『利根川図志』の一節、「東国三社を参詣、銚子浦遊覧する人多し」と紹介された銚子の景観と、なに一つ変わっていません。

 また、国から銚子市の南沖合の海域が洋上風力発電事業を推進するための「促進区域」に指定され、現在、国は発電事業者を公募しています。クリーンなエネルギーの開発は、国連が定めるSDGsの目標の一つでもあり、時代の要請に応えた事業になります。

 このように銚子には、ポテンシャルがいくつもあります。今年も皆様とともに、ふるさと銚子と母校市立銚子高校の魅力を発信していきたいと思います。

 なお、今年の同窓会関係の日程は、3月8日(月)に3年生対象の同窓会入会式、7月18日(日)に東京支部同窓会総会、一週間後の7月25日(日)には、銚子市立銚子高等学校同窓会総会と講演会の開催を予定しています。

 本校では宮内校長先生を先頭に先生方のご指導の下、三年生は進路実現に全力を尽くしています。同窓生一同、生徒の皆さんのご健康とご活躍を祈ります。

 最後になりましたが、会員の皆様には、温かいご支援とご協力に感謝申し上げますとともに、皆様のご多幸とご活躍を祈念申し上げます。

同窓会会長 伊勢﨑 翼