令和2年卒業式祝辞掲載による、会長挨拶の移転

会長挨拶

  明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

  東京同窓会(会長 佐野利男様)寄贈の「記念の桜」もすくすくと育ち、平成から令和に代替わりして、多くの人が新たな時代の到来を実感していることと思います。

  今年は56年ぶりに日本で再び、東京五輪・パラリンピックが開催されます。前回の1964年大会の頃は、東海道新幹線と首都高速道路、モノレールが開通し、日本にはスピードと勢いがありました。私事で恐縮ですが、当時、小学4年生の私は、授業中に白黒テレビにかじりついていたことを思い出します。

  今回の大会期間中には、国内外から東京を訪れる大会関係者や観光客らは約1000万人と想定され、国内景気の下支えになると期待されています。少子高齢化の時代、成熟した時代に開く大会が、生徒の皆さんにはどのように映るのでしょうか。

  さて、同窓生の皆様は、市立銚子高校の募集定員が変わることをご存知ですか。現在の中学2年生が受験する来年の入試から募集定員は、40名減の1学年280名になります。隣接県協定による、茨城県からの募集定員30%以内の受入れは変わりません。旧市立銚子と旧市立銚子西の「統合10周年記念式典」を終えたばかりですが、近隣の中学生の減少傾向から1学級減は止むを得ないことかと思われます.

  ただ、本校には戦前からの建学の精神、統合時の校訓「和」の精神に支えられてきた教育活動があります。銚子市のシンボルとしての市立銚子の教育環境の継続・発展を願うことは、同窓生約3万5千の総意であるとともに、本市発展に資する人を育てるには、適切な学校規模と中等教育を総括する落ち着いた学習環境が求められることは言うまでもありません。また、千葉県公立高校入試制度も変わります。現行制度では、前期選抜・後期選抜の2回の受験が可能ですが、現在の中学2年生が受験する入試から1回になります。

   今年の主な同窓会行事(予定)は、6月14日(日)午後、東京同窓会総会(会場:学士会)、7月19日(日)午後、同窓会総会と講演会、還暦同窓会が開催されます。旧市立銚子西高校の最初の卒業生が、初めて還暦をお迎えになる記念の同窓会になりますので、「和」の精神のもと、懇親の輪が広がることを期待します。

 話は変わりますが、文部科学省は昨年の12月、来年度から始まる大学入学共通テストで、英語の民間試験利用に続いて国語と数学の記述式問題についても導入見送りを表明しました。本校では伊藤校長先生を先頭に、先生方のご指導の下、三年生は進路実現に全力を尽くしています。同窓生一同、生徒の皆さんの吉報を祈ります。

 最後になりましたが、会員の皆様には、これまでのご協力とご支援に感謝申し上げますとともに、皆様のご多幸とご活躍を祈念申し上げます。

同窓会会長 伊勢﨑 翼