43回生 平松 洋一 様

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第15回目は平松洋一様にお願い致しました。
平松洋一さん 43回生(平成4年卒業)
普通科 ブラスバンド部
【卒業後の略歴】
1996年3月関西学院大学神学部卒業
1999年3月同大学院神学研究科博士課程前期課程修了し、日本キリスト教団広島流川教会(広島県広島市)の伝道師及び流川幼稚園職員として2年、津山教会(岡山県津山市)の牧師及び田町保育園副園長として8年、青森教会(青森県青森市)及び八甲田伝道所(同黒石市)の牧師として9年を経て、2018年4月より八尾東教会(大阪府八尾市)の牧師として就任、現在に至る。
家族は妻と大学生の娘、そして8歳の猫。
【桜台高校での思い出】
高校受験の時、桜台は第2志望校。第1志望が不合格となり、失意の中で桜台に入学しました。しかしそんな高校生活を変えてくれたのはブラスバンド部でした。
ふとドラムが叩きたくなって、なぜか軽音ではなくブラスバンド部に初心者で入部。パートはもちろん打楽器。吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストでは良い結果を残せませんでしたが、あの緊張感は忘れません。また、入部当時のブラスバンド部ではマーチングへの取り組みが始まったばかりで、学外の専門家にも学びながらマーチングに熱中しました。2年生の時にはなぜかドラムメジャー(マーチングバンドの指揮者)を担当することになり、初めて愛知県マーチング大会に出場、思いもよらず東海大会に出場することとなりました。初出場の東海大会は銀賞でしたが、今年も東海大会へ。今も桜台マーチングの伝統が受け継がれているのは嬉しい限りです。
実は、桜台に入学しなければ今の自分はありませんでした。1年生の頃の読書感想文で10冊のリストから選んだのがあるクリスチャンの半生を描いた伝記小説。こんな生き方ができればカッコいいなぁという気軽な理由からキリスト教に興味を持ち、教会に通い始めました。後に信仰の喜びを伝えたいと牧師を志し、進学した大学には今でいうAO入試のような推薦入試で東海大会銀賞をアピールして晴れて合格!
今の自分があるのも桜台高校のおかげです。高校時代を一つのことに没頭できたことは今の自分にとっても大きな財産になっています。
【現在のご活躍】
桜台高校の卒業生の中でも「牧師」は珍しいかも知れませんね。牧師と言えども普通の人間。ある歌手のファンクラブ会員でコンサートでは出待ちまでしたり、アメリカンフットボール観戦が好きだったり。そんな私は「教会で働く牧師」として西から北まで各地の教会で働いてきました。
「牧師」の働きは多岐にわたり、教会で働く牧師の他、学校や病院、施設等で働く牧師もいます。私のような教会で働く牧師は、主に礼拝(れいはい)等で聖書を元に人生の応援メッセージをお話ししたり、人の悩み事を聞いたり、家庭訪問したり、病院へ面会に赴いたり、冠婚葬祭を行ったり、デスクワークをしたり。法人代表としての責任を担ったり。また、前任地の青森では教誨師(きょうかいし)として委嘱され、刑務所の被収容者への宗教講話も行っていました。
人間相手で大変なことも多いですが、生き死にを含め人の人生の深い部分まで関わる尊い働きに誇りを持って日々向き合っています。
日本キリスト教団八尾東教会
https://www.yaohigashi-church.org/
(編集者より)
桜台が第一志望ではなかったという平松さんですが桜台高校のブラスバンド部はマーチングで有名ですよね!打ち込めるものに出会え、東海大会まで出場されたのはとても良い思い出ですね。
平松さんは高校時代に出会った一冊の本が大きな転機になったとのこと。そこから実際に教会に通ってみたり行動力が素晴らしいと思います。どんな仕事に就きたいか、ではなくどんな生き方をしたいかを高校生の頃からしっかりと考えていらっしゃったのですね。
私にはあまり馴染みのない牧師さんというお仕事についても大変興味深い内容でした。
インタビューにご協力頂きありがとうございました‼️