近代の戦没者はカミなのかホトケなのか、という問いを改めて提示した一冊で、群馬県での展開を詳説しようとした。「ムラやマチの靖国」と称されるものに「忠魂碑」や「忠霊塔」があるが、とくに群馬県は全国で最も多く100基以上の忠霊塔を建設している。大学学部の「宗教社会学ゼミ」から出発した著者の研究については、ある研究者から、戦没者の歴史を「伝承」として捉えており、それは「宗教社会学・歴史学・民俗学の研究書の何れでもある」、と指摘された。
『近代群馬と戦没者慰霊』御茶の水書房、2020年3月刊
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